放散虫の造形美と職人の技術

先月、新潟で第15回国際放散虫研究集会が開催されました。この学会に参加した際、お土産に面白いものをいただきました。

それがこちらです。

Palaeospiculum arcussimileのストラップ
Palaeospiculum arcussimileのストラップ (スケール1cm)

これは銀職人・横山隼さんが制作したシルバーアクセサリーです。ストラップの先についている銀細工は「Palaeospiculum arcussimile」というカンブリア紀の放散虫です。放散虫はガラス質の殻をもつ微生物で、カンブリア紀(約5億年前)から現在までの海に生息しています。

放散虫は顕微鏡を使わなければ見ることはできません。しかし、日本の職人の技術によって生み出されたこの銀細工は、放散虫の造形美を肉眼で見ることができます。この他に、さまざまな時代の放散虫やニッポニテス(アンモナイト)、当館に展示してあるプラナリアなど、魅力的な作品を制作されています。

ニッポニテスのストラップ
ニッポニテスのストラップ (スケール1cm)
プラナリアのしおり
プラナリアのしおり (スケール1cm)

横山隼さんの作品はwebでも見る事ができますので、興味を持たれた方はぜひご覧になってください。

学芸・田村