知っていますか?カレイとヒラメの違い

食べ物がおいしい季節になりました。
私の好物はカレイの煮付!
ふっくらした身に煮汁がしみこんで、ご飯のお供に最高ですよね☆

そういえば、カレイとヒラメは姿形がとても似ていますが
皆さんはその見分け方をご存知ですか?

一般的に「左ヒラメに右カレイ」と言われ
目を上にしてお腹を下に置いたとき
目が左側についていたらヒラメ
右側ならカレイと言われています。

科学館に展示してある剥製で確認してみましょう。

ヒラメのはく製
ヒラメ

 

右 カレイの剥製
マコガレイ

確かにその通りですね!
でも、この見分け方には例外もあるのです。
確実に見分けるには、口元に注目してみてください。

ヒラメの剥製 口元アップ
ヒラメ
カレイの剥製 口元アップ
マコガレイ

ヒラメは、イワシやアジ等の魚を捕まえて食べるため
大きな口とギザギザした歯が特徴的です。
一方カレイは、海底のゴカイやイワムシ等の小さな獲物を
ついばむように食べるため、口は小さくておちょぼ口。
別名クチボソとも呼ばれ、なんだか可愛らしい顔つきをしていますね。

また、美味しい食べ方にも違いがあります。
ヒラメは獲物を捕まえる時に俊敏に泳ぐため、身が引き締まっており、お刺身で食べるのが美味しいことで知られています。
それに対してカレイは、海底に隠れてゆっくりと泳ぐため
発達した筋肉はなく、身はふっくらしていて煮付け等に向いているようです。

見た目はとても似ていますが、様々な違いがあるのですね。

ちなみに「左ヒラメに右カレイ」の数少ない例外である
カワガレイの剥製も科学館に展示してありますので
気になった方は是非確かめに来て下さい!

 

インタープリター・土屋


≪参考文献≫
・ニューワイド 学研の図鑑 魚
・小学館の学習百科図鑑3 魚介の図鑑
・世界文化生物大図鑑7 魚類