読書の秋-本の紹介

ノーベル賞受賞者が発表され、世間は科学の話題で盛り上がっている今日この頃、今回は最近読んだ科学の本を紹介します。
本のタイトルは
化石になりたい-よくわかる 化石のつくりかた-”です。
タイトルにもあるように、自分がどのような化石になりたいかを考え
どのような場所や条件が適しているのかを紹介している
“ちょっとダークな本”です。

私の専門は古生物学なので
「自分を化石にするんだったら、どうするかな?」
とぼんやり考えたことがあります。
まだ明確な答えは出ていませんが、この本で私が最も興味をそそられた項目は、自分の表情や髪、肌質さえ残せるかもしれない“湿地遺体編”です。
この他にも琥珀編や岩塊編など、12の化石になる方法が紹介されています(写真は当館所蔵の標本)。
気になった方は是非、図書館や書店等で手に取って読んでみてください。(化石になるのは違法です。そのため、あくまでも思考実験になります...)

ノジュール(岩塊)の中のアンモナイト化石
ノジュール(岩塊)の中のアンモナイト化石
琥珀の中の昆虫化石
琥珀の中の昆虫化石

 

学芸グループ 田村


参考文献
化石になりたい-よくわかる化石のつくりかた-(生物ミステリーPRO)
著者:土屋健
監修:前田晴良
出版社:技術評論社
発売日:2018年7月14日