話題のアレコレ、ここにあります。

みなさまこんにちは、いかがお過ごしでしょうか、学芸Kです。

連日さまざまなニュースがありますが、今回は当館常設展示『ニイガタテクノキューブ』に来て頂ければ、この3ヵ月間で話題になったあれやこれやがご覧いただけますので、そちらを紹介していきたいと思います。

その1。

昨年から国際宇宙ステーション(ISS)で活動をしている野口宇宙飛行士。先月2月2日の節分の日、ピーナッツを使って「鬼は外、福は内」と豆まきをしている様子が野口さんのYouTubeチャンネルで公開されました。

このピーナッツ。今回の宇宙食として採用された、新潟県民おなじみのアレなのです。そう、新潟市にある亀田製菓株式会社さんの『亀田の柿の種(宇宙食)』です。宇宙食となった柿の種のパッケージと、柿の種を入れているケースの実物を紹介しています。ケースの大きさや構造を触って確かめられますので、ぜひ体感してください!

その2。

12月に小惑星リュウグウのサンプルを持って地球へ帰還した小惑星探査機『はやぶさ2』。サンプルの量が予想以上に多く入っていたことなど、これから先のニュースも楽しみですね。

さて、サンプルが入っていたカプセル。地上へ無事に降り立つためにパラシュートが使われています。回収時に撮影された写真でもわかりますね。

回収用ヘリコプターから撮影したカプセルの画像 ©JAXA

このパラシュートには上越市にあるホシノ工業株式会社さんで製造された紐・ベルトが使われています。ホシノ工業(株)製のベルトは初代『はやぶさ』の時にも使われていて、当時の大臣から『はやぶさプロジェクトチーム』の一員として表彰もされています。当館では初代『はやぶさ』のパラシュートに使われたものと同じ製品を展示しています。史上初のミッションを支えた製品を間近でご覧ください。

その3。

連日のニュースでも登場している新型コロナウイルス感染症のワクチン。このワクチン輸送に必要なのが持ち運びがしやすい冷凍庫です。小型で移動させても壊れにくい。そんな冷凍庫・冷蔵庫を可能にするモジュールが、燕市にあるツインバード工業株式会社さんで作られています。超短時間でマイナス80℃近くまで一気に温度を下げることができる『FPSC(フリーピストンスターリングクーラー)』は、野口宇宙飛行士がいるISSの冷凍・冷蔵庫にも使用されています。

コーナーでは、このモジュールの性能を確認することができる貴重なモデル機を展示しています。モジュール先端部に一気に霜ができる様子は必見です!

現在の第5期展示はまもなく終了予定です。新潟県内の企業によって作られたその製品と技術を、ぜひ見にいらしてください。お待ちしております!

学芸K

 

≪ニイガタテクノキューブ第5期 協力企業≫(敬称略)
亀田製菓株式会社
株式会社高秋化学
ツインバード工業株式会社
ホシノ工業株式会社
(五十音順)