魚類調査プロジェクトに参加しました!

みなさまこんにちは。熱い夏、いかがお過ごしでしょうか、企画担当Kです。先日Kは同僚と一緒に県内の海岸へ調査に出掛けてきました。参加させていただいた調査はこちらのプロジェクト…アースウォッチ・ジャパン 環境DNAを用いた魚類調査プロジェクトです。(文字をクリックすると、プロジェクトのページへ飛びます)

まず「環境DNA」という単語からご紹介。「DNA」は聞いたことがある方も多いと思います。小さな化学物質で、私たち生きものの体をつくるための設計図。「デオキシリボ核酸」とも言いますね。私たちの体(細胞)の中にある物質ですが、なんらかの原因で外の川や土などに出ることがあります。魚の場合だと、粘液とかフンといったかたちで、水の中へと出ていくと考えられています。こうして、環境に入ったDNAのことを「環境DNA」と言います。

今回参加させていただいたアースウォッチ・ジャパンのプロジェクトは、日本各地の海水の中に含まれた環境DNAから、その水域にどのような魚が生息しているのか?を調べよう、というものです。このプロジェクトのすごいところは、調査を科学者だけで行うのではなく、日本各地にいる市民ボランティアが参加し実施するところ。科学者と市民が一体となって、研究が進められているのです。

で、私たちはどこを調査したのかと言いますと、新潟市の日和山浜と、村上市の笹川流れの2地点を選定しました。7月後半から天候が不安定でしたが晴天が続いた日をねらい、車を走らせ行ってきました。

バケツを投げて、海水を採取したり。

波の様子など、調査シートに記入したり。

海水を注射筒で採って、専用のカートリッジでろ過。
分析すると、どんな魚がいるか判るはず。

採取したカートリッジは当日のうちにアースウォッチ・ジャパンへ送りました。この先は研究されている方々のお力で、各地点で生息している魚が判明するはずです(Kの採取作業が失敗していなければの話…)。科学館に近い新潟市の海と、県内有数の景勝地。この2地点は釣りをされる方も多いスポットなので、分析によって出てきた結果と、良く釣られている魚が同じになるのか?も気になるところ。結果は年末くらいに速報が出せそう、とのことなので、判り次第また何らかのかたちでご報告できたらと思います。

企画K


アースウォッチ・ジャパン 環境DNAを用いた魚類調査プロジェクト
https://www.earthwatch.jp/?product=edna