中秋の名月と太陽系惑星を楽しもう!

こんにちは。
プラネタリウム解説員のIです!皆さんお元気ですか?

9月10日は「中秋の名月」です。
中秋の名月は旧暦の8月15日に見える月のことで、この日にススキやお団子を飾り付け、お月見をする風習があります。

【↑昨年の中秋の名月(2021年9月21日)の日に科学館スタッフが撮影】

遥か昔から多くの人々がお月見を楽しんできたこの日に、ぜひ皆さんにも月をご覧頂きたいと思います。
ちなみに、中秋の名月は必ず満月になるわけではないのですが、今年はちょうど満月と重なります。(9月10日の満月を迎える時刻…18時59分)

9月10日の新潟の月の出の時刻は18時17分、月の入りの時刻は翌日の5時48分なので、一晩中、明るく見ごたえのある月を楽しめますよ!

ぜひ皆さんのタイミングで、夜空を見上げてみてください。

また、今は時間帯によって様々な太陽系惑星を見つけることができます!
まず、9月10日は月の両側に木星と土星が見つかります。どちらの星も明るいので、月明りが近くにあっても見つけやすいです。

そして、もっと遅い時間になると冬の星座とともに火星が昇ってきます。
このとき、火星はおうし座の赤い星・アルデバランの近くに輝き、赤い星が2つ並ぶ様子を楽しめますよ♪

牡牛の右目に輝いて見えるのは、アルデバランです。
その隣にある火星は左目のように見えるかも?!
(星座の絵を重ねると、火星は額に位置に見えますね。おしい!)

さらに、日付が変わった翌日の午前4時30分頃には金星が昇ってきます。日の出前、東の空に昇ってきたばかりの金星と、西の空でもうすぐ沈んでしまう月。
金星は「今年の名月をひと目見よう!」と、慌てて地平線から顔を出したかのようですね。

9月11日の新潟の日の出の時刻は5時22分、金星が昇るのは4時26分と、金星が昇ってくるのは日の出直前です。金星が昇っていて、かつ、まだ空が暗く見える時間帯に、できるだけ東の空が地平線近くまで見える場所でご覧になってみて下さい。

今年の中秋の名月は、月とともに輝く惑星たちにもぜひ注目してみてくださいね☆彡

今回のコラム、いかがだったでしょうか?
中秋の名月をきっかけに、普段はあまり空を見ない方にも、星を楽しんで頂けたら嬉しいです。

プラネタリウム解説員・I