職場体験レポート(2022年9月)

9月に関屋中学校3年生の4名の生徒さんが職場体験に来てくれました。

イベントの準備や見本作りでは、少し相談し合っただけで分担を決め、あっという間に仕事を終わらせてくれたり、「あの仕事はこうした方が良かったかな?」と話し合ったり、とても真剣に取り組んでくれました。

今回も職場体験の一環として、4人それぞれに自分が気に入った展示を皆さんに伝える展示紹介を考えていただきましたので、ここでご紹介します。
(以下、原文ママ 写真は生徒撮影によるもの)


「静電気のせいでオレノカラダハボドボドダ」

皆さんは電気に触ってみたいと思ったことはありませんか?なんと、この科学館では電気に触れることができます!!すいません半分噓つきました。まあ似たような体験ができる展示物があります。それは「光の彫刻」というものです。

「光の彫刻」は2階の不思議な広場に常設してあります。わぁ、なんと行きやすいのでしょう。気を取り直して、この展示物は球状のガラスに囲まれた中に電気の装置が入っていて、常に放電し続けています。手でべったりと触ると、なんと手のほうに電気が集まります。ヒエ~おっかねぇ。注意として触るとたまに静電気が流れます(めちゃ痛い)ので冬場には注意してくださいね。 静電気のせいでカラダガボドボドにならないように一度触れてみてはいかが?

「ナウマンゾウの化石」

私が紹介したい展示品はナウマンゾウの化石です。今日は平日なのであまりお客さんがこなかったため、私はナウマンゾウの化石をものすごく近くで好きなだけ見学できました。 ナウマンゾウは社会で一度勉強したことがあり知っていたので化石を見たとき自分がしっている以上に大きくてビックリしました。私の身長の2倍はありました。私が一番すごいと思った所はナウマンゾウの歯です。私は動物園にいるような象の歯を見たことがないからわからなかったんですが、歯の面がギザギザしていて一つがとても大きかったです。ナウマンゾウはもう絶滅していて、私たちの目では直接見れないけど、私たちのご先祖様といっしょに日本列島に住んでいたことを知りもっと知りたいなと思いました。

ナウマンゾウの全身骨格

「サルタサウルスの仲間、竜脚類について」

皆さんは、「サルタサウルス」という恐竜を知っていますか?サルタサウルスは南米アルゼンチンのサルタ地方で発見された小型の竜脚類で、体長12メートルほどで、長い首と尾を持っている大きな恐竜です。

竜脚類ってなんだ?と思った方、多いと思います。よく聞く恐竜の種類は、何を食べるかで分けた肉食・草食だと思います。サルタサウルスを食べ物で分けると草食ですが、体のつくりの種類は竜脚類と言って、頭が小さく、首と尾が長く発達した恐竜の種類で、初期の仲間は二足で歩く小型の恐竜だったそうです!自然豊かな環境の中で進化するにつれて首は長く、胴体も巨大になったそうなんです!尾だけで10メートル以上ある仲間もいた竜脚類は、尾をむちのようにふりまわし、肉食動物をおどしていたんだとか!!

そんなサルタサウルスの卵の化石が展示されている科学館に、ぜひ足を運んでみてください!!

サルタサウルスの卵

「不思議な木」

みなさん、この木はタイムマシーンです!

この木は、なんと今からおよそ2億年前の中生代、ジュラ紀に生きていました。ジュラ紀とは、たくさんの恐竜が生きていた時代です。そんな大昔に生きていた木が、タイムマシーンのように今、私たちの目の前にいます。

この木、構造がとっても不思議なんです…。横側から見てみてください。なんと、中身が石でできています!とっても不思議!!なぜ、このような形になったのでしょうか。

それは、大昔に土の中に埋まった木の組織の中に、地層に溶けたケイ素が入り込み、オパールという鉱物に変化したからです。このような過程を経て、木の中が石!?といった不思議な形になりました。この木を「珪化木(けいかぼく)」といいます。中が石になったおかげで、朽ちずに化石となりました。壮大な時の流れを感じさせてくれる、この不思議な珪化木、注目です。

そして、もう一つ注目してほしいのが、「壁」です!珪化木が展示されている所の壁は大きな年表になっています。35億年前から、人類が誕生するまで、どのような生物が生きていたのかや、どのように生物は進化してきたのかなど、大きな絵と一緒に分かりやすく書かれています。

私は小さい頃、目の前の化石や恐竜などに夢中で、壁に注目したことがありませんでした。ですが、中学生になった今、壁の年表を見てみると、新しい発見がたくさんありました。ぜひ「壁」にも注目して、自然科学館を存分に楽しんでください!


一緒に館内や屋外展示場を見学した際、いろんなものに興味を持ち、新しい発見をとても楽しそうにしていた4名らしい素敵な紹介文を書いていただきました。

皆さんもぜひ新しい「ビックリ」や「不思議」を見つけに来てくださいね。

(事務局スタッフ)