氷の実験

こんにちは、夏休み真っ盛りですね!
科学館で働く私は、「夏休みといえば自由研究!」というイメージがあります。
そこで今日の科学館日記は、自由研究のヒントになればと思い、【氷の実験】をご紹介します。

では早速ですが、問題です!
プラスチックコップの中には食用色素で緑色にした水が入っています。
凍らせ方をひと工夫すると、
「緑色」を氷の中央に閉じ込めることができます。
(ちょっと亀裂が入ってしまいましたけどねっ)

一体、どんな工夫をしたらこのような氷が出来ると思いますか?
次の3つから一つ選びましょう。

➀ 急いで凍らせる
② ゆっくりと凍らせる
③ 回転させながら凍らせる

正解は、「② ゆっくりと凍らせる」。

水は氷になるとき、他の物質とは結びつかず、水分子以外をよそへ追いやってしまう性質があります。
冷凍庫で水を凍らせる場合、冷気はコップの周りから伝わるため外側から凍り始めて最後に中心が凍ります。
この時、色素の粒(分子)は中心に追いやられていくので、マリモのような丸い色水の塊ができあがりました。

では、ゆっくりと凍らせるためにはどうすればいいのでしょうか?

1.冷凍庫の温度を一番低くする。
(冷凍庫の他の物が溶けないようにご注意ください)

2.冷たさがゆっくりと色水に伝わるように、色水の入ったコップを新聞紙で包み、ラップをかける。

3.それを牛乳パックの中にいれて、牛乳パックの口をテープで閉じる。

この状態で24時間冷凍庫に入れておくと、先ほどのような氷が出来上がります!

この実験では食用色素を使いましたが、絵の具やカラー墨汁などに変えてみてもいいですね。
また、コップを1つではなく3つ重ねてよりゆっくりと凍らせてみるなど、条件を変えて出来上がる氷の比較実験をしてみるのもおすすめです。

今年も当館では自由研究のお助けになればと、イベントを開催しています!
ぜひお越しください。

(企画グループ 鷲尾)