職場体験レポート(2021年7月)

先日、鳥屋野中学校2年生の3名の生徒さんが、職場体験に来てくれました。

2日間という短い時間でしたが、開館前のお客様を迎える準備やプラネタリウムの見学、科学教室の準備など、各部署の垣根を超えて様々な仕事を体験していただきました。

今回は職場体験の一環として、3人それぞれに自分が気に入った展示を皆さんに伝える展示紹介を考えていただきましたので、ここでご紹介します。


(以下、原文ママ 写真は生徒撮影によるもの)

「霧箱」

この機械は何だろうと思って中をのぞいてみると…すじ状の雲のようなものが…この雲のようなものは、機械の中を通った宇宙線や自然の放射線が通ったあとです。この機械の中は、アルコールの気体で満たされています。この容器の中を宇宙線や自然の放射線が通過すると、その通過した跡にすじ状の雲が見られます。高エネルギーの宇宙線や放射線は長く、低エネルギーのものは短いすじ状の雲として観測されます。
霧箱の近くには宇宙線などについて説明した冊子があるので、宇宙線などについてよくわからないという方でも楽しめます。さらに、近くには宇宙に関する展示もあるので、ぜひ見てください。雨が降っても科学館は楽しめるので、ぜひ来てください。

「マイアサウラ劇場」

ただの恐竜の展示物だと思って見ていると、恐竜達が動き出した!この劇場では、約七千万年前の白亜紀後期に子育てをしながら生活していたマイアサウラという恐竜の冒険を上映しています。この劇場では、マイアサウラだけでなく、ティラノサウルス・トリケラトプスなどもでてきます。恐竜だけではなく、昆虫・ほ乳類・白亜紀になって花を咲かせた植物もでてきます。
恐竜達はもちろんしゃべるのでとても面白いです。劇場の下に恐竜紹介もあるのでそれを見るだけでより一そう劇場が面白く見れます。自分は劇場が始まる前に見ることをおすすめします。
一日に上映される回数と時間は決まっているので注意してください。

「フーコーの振り子」

私は昔、自然科学館に行ったことがあり、フーコーの振り子の名前のことを知りませんでしたが、今、中学生になって、自然科学館に来たら、今まで、なんとなく知っていたものも、わかるようになりました。その一つが、フーコーの振り子です。フーコーの振り子の説明をしていこうと思います。
フーコーの振り子は地球の自転を確かめることができる装置です。1851年にフランスの物理学者、フーコー(1819~1868)によって考案されました。北半球では、振り子の振れる方向が少しずつ時計回りに動いていきます。これは、振り子の振れる方向は変わらないため、振り子の動いて見えた方向と反対に地球が自転しているからです。フーコーの振り子は、エントランスの所のらせん階段にあるので、一度見てから、しばらくしたら、振り子の振れる方向が変わっているので見てみてください。


幼い頃とは違った視点で観察した展示物や、中学生になって改めて興味を持った展示について紹介してくれました。

ミュージアムショップでは、夏の特別展関連商品として水木しげる氏の著書を多数販売しておりますが、一部は今回職場体験に来てくれた鳥屋野中学2年生の生徒さんが書いてくれた紹介文とともに陳列しております。

ご来館の際はぜひこちらもご覧ください。

(事務局スタッフ)