キラッと☆きらめく鉱物の世界

みなさん、こんにちは!そして、はじめまして!!
今回初めてコラムを書かせていただきます、コミュニケーターの「ごま」です。
よろしくお願いします!

実は今、「鉱物」が密かなブームになっているのを知っていますか?全国各地で鉱物の即売イベントが開催されていたり、鉱物モチーフの雑貨などをよく見るようになりました。

鉱物って、不思議な魅力があっていいですよね~☆
そこで、今回はこんな展示をご紹介します!

自然の科学2階、スペースシアター出口付近、奥の方にひっそりと展示している「きらめく鉱物」の展示です。

自然の科学2階 きらめく鉱物

中を覗いてみると…
9種類の鉱物を見ることができます!
しかしこのままだと、ただの岩のように見えますね…
一体どこが「きらめく鉱物」なのでしょうか?

実は、展示のスイッチを押すと…
なんと!この鉱物たちは、発光するのです!
鉱物には、熱やX線、電流などを加えたとき、発光するものがあります。この現象は「ルミネッセンス」とよばれており、電子光学の分野で広く利用されています。
この展示では、目に見えない紫外線をあてて、鉱物を光らせています。
では、どうしてこの鉱物たちは発光しているのでしょう?

簡単に説明すると…

①紫外線を吸収する
紫外線は、エネルギーが高い、目には見えない光です。一部の鉱物は、この紫外線を吸収します。

②エネルギーが不安定になる
紫外線を吸収した鉱物内はエネルギーが高まり、不安定になってしまいます。

③安定しようと発光する
不安定になった鉱物は、エネルギーを安定させようとして、一部は熱として、残りは紫外線よりも低いエネルギーの「目に見える光」となって放出されます。

これが、発光のしくみです。
さらに、この「紫外線よりも低いエネルギーの目に見える光となって放出する」ことを「蛍光」とよびます。


生活の科学2階には「蛍光」に関する展示があります。
この展示では、蛍光物質の塗ってある絵に紫外線を当てるときれいな色が現れます。

この蛍光物質に紫外線が当たると、分子の振動や回転が激しくなり、そのエネルギーが光に変わり、外に出て蛍光になります。同じようなことが鉱物でも起こっているのです。

いかがでしたか?鉱物に段々興味が湧いてきたのではないでしょうか?(^^)☆
当館には、この他にも様々な鉱物や岩石の展示があります。

一見、地味に見えてしまう鉱物や岩石たちですが、キラッと☆光る魅力があります。
ぜひ、注目してみてくださいね。

コミュニケーター:ごま

<参考>
・『小学館の図鑑 NEO 岩石・鉱物・化石』(2012) 出版/小学館
・『光る石ガイドブック―蛍光鉱物の不思議な世界 (ROCK&GEMコレクション)』(2008)著/山川 倫央 出版/誠文堂新光社