職場体験レポート(2023年10月)③

最後は新潟市立曽野木中学校2年生の皆さんが書いてくれた展示紹介文です。(以下、原文ママ 写真は生徒撮影によるもの)


「新潟県の水辺」(3階:自然の科学)

自然科学館の3階、自然の科学のコーナーには大水槽があります。この大水槽は、新潟県の湧き水のある池や河川、農業用の水路、清流の生態系を再現したもので、全部で8種類の生き物がいます。

たとえば、このキタノメダカ。キタノメダカはペットショップで売っているメダカとは違い、野生に生息しているメダカです。日本にはこのキタノメダカとミナミメダカが野生で生息していますが、近年絶滅の危険性が増しているそうです。

その他にも、絶滅危惧IA類のシナイモツゴや日本の固有種であるシマドジョウなどもこの大水槽で見ることができます。

一方この大水槽には外来種のタイリクバラタナゴもいます。タイリクバラタナゴはもともと日本にいなかった外来種ですが、今は日本中に生息しているため、この大水槽で飼育しているそうです。 皆さんも自然科学館に来館した際にはぜひこの大水槽を見てみてください!


「生活の科学のペット」(2階:生活の科学)

自然科学館の生活の科学のエリアにいる二匹?二体いる動物型のメンタルコミットロボットたち。

一体はモフモフのアザラシのような子で、名前は「パロ」です。パロは体をなでてあげると喜んでくれます。パロのエサは電気です。かわいい見た目をしているのにすごい食生活ですね!パロはしばらくするとバッテリーの消耗を抑えるため休みます。また、お腹がすくと「お腹すいたー」という鳴き声を2回発します。

二体目は「PLEO(プレオ)」という恐竜のロボットです。プレオは抱き上げると、足にあるセンサーで持ち上げられたことを認識します。なでたりすると、丸くなる仕草をしてくれます。頭にマイクがついていて、音と大きさを感知したり、色や明るさを感知して、動いているものを認識します。言葉は話すことはできませんが、鳴き声などを発してくれます。今はケースに入っていますが、いつかなでたり持ち上げてみたいですね。皆さんも会いにいってみてください!


「日本海側最大級のプラネタリウム」(1階:プラネタリウム)

皆さんは、新潟県立自然科学館のプラネタリウムが、日本海側最大級のプラネタリウムだということを知っていますか。ドームの全長は18mあり、席の数は185席もあるらしいです。すごいですよね。実はこのプラネタリウムの投映機は、一度世代交代をしているんです。初代投映機は開館(42年前)から約29年間星空を投映し続けました。そんな初代投映機さんのスペックを紹介します。

重さは約1.5tあり、映しだせる星の数は8,000個ほどです。このスペックだけでも十分すごいのに、2代目投映機はもっとすごいです。

重さは約400㎏とかなり軽量化されており、映しだせる星の数も約9,500個とかなり増えています。

このように2代目投映機は初代投映機に比べてかなりスペックが上がっています。ぜひ皆さんもスペックが上がった2代目投映機があるプラネタリウムを見てみてください。解説員さんの声もとてもいいのできっとプラネタリウムのとりこになるはずです。


「初代投映機」(1階:エントランスホール)

今回紹介するのはプラネタリウム初代投映機です。

この投映機の機種名は、GN-18-AT型です。この投映機は1981年に科学館が開館してから29年間プラネタリウムを映し続けてきました。初代投映機は今の投映機より大きいですが、映し出せる星の数が違って初代投映機の映す星の数8,000個に比べ、現投映機は9,500個映せます。

この投映機の特徴は上下にある恒星投映機という2つの半球で星空を映しだしています。その他にも惑星投映機という部分では、歯車を使って月や太陽などの精密な動きを出しています。

展示には2つのボタンがあり、1番のボタンは押すと投映機が回転しだします。すごくゆっくりですが360度回転します。2番のダイヤルを回すと書見台が光ります。すごく明るいですが、ダイヤルで明るさを調節できます。このように自分でボタンを押して投映を再現できます。 この投映機は29年間もこの館でプラネタリウムを映しだしていたと思うとすごいなと思いました。僕はこの歴史ある展示物で歴史や構造を学べてよかったです。皆さんもぜひ見にきてください。


展示紹介文を書いてみて、生徒さんから「もともとこの展示が好きだったけどやっぱりいいなと思った」、「今まで気にしていなかったところに興味がわいてきた」、「もっと調べてみたい」という感想をもらいました。この職場体験で、科学館の好きなところや面白いと思うことが増えていたらとても嬉しいです。皆さん2日間お疲れさまでした!

(事務局スタッフ)