【ちょこっとサイエンス】スーパームーンって?

「スーパームーン」とはなんでしょう?

スーパームーンという言葉は、占星術に由来する言葉で、天文学の正式な用語ではなく、はっきりとした定義はありません。

いろいろな使われ方がありますが、月が地球に一年で最も近づいた時の満月、つまり一年で最も大きくみえる満月を指して、スーパームーンと呼ぶことがあります。


地球から見た月の大きさの変化は月の公転軌道が関係しています。地球や月などの天体が他の天体のまわりを回ることを公転といいます。月は地球のまわりを公転しています。その軌道は完全な円ではなく、細長い楕円形になっているため、地球から月や太陽までの距離はいつも変化しています。

月と地球が一番近づいたときは約35万キロメートル、遠い時は約40万キロメートルと5万キロメートルほどの差があります。それにより、地球から見たときの見かけ上の大きさが14%ほど、明るさも30%ほど違ってみえることがあるのです。


2025年で月が地球から最も近い位置で満月になるのは、11月5日の夜です。月は星よりもかなり明るいため、街灯などがあっても問題なく観察することができますので、晴れたら夜空を見上げてみてください。

<参照>

・国立天文台, “2025年で地球にいちばん近い満月(2025年11月)”,ほしぞら情報2025年11月, https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/11-topics03.html(閲覧日:2025/10/14)