「ウシ」のつく生物

あけましておめでとうございます。

今年は『丑(うし)年』ということで、この機会に当館に展示している「ウシ」という言葉が入る生物を紹介しましょう。

ウシアブ」と「アカウシアブ」です。
当館の自然の科学には多数の生物を展示していますが、この2種類しかいません。(おそらく漏れはないと思います...)

そもそも「アブ(虻)」とは、昆虫でハエや蚊の仲間です。蚊と同じように、成虫のメスは産卵に必要な栄養を得るために人や動物を襲って吸血します。「ウシアブ」や「アカウシアブ」はアブの仲間の中でも大型なのが特徴です。

市街地でアブを見かけることは少ないように感じますが、私は学生時代に山で地層や化石の調査をしていたので、アブにはよく遭遇しました。特に「アカウシアブ」は見た目や大きさがスズメバチに似ているため、飛んでいるだけで恐怖を与えます。幸運にも私は未経験ですが、吸血されると激しい痛みと腫れ、かゆみなどの症状が現れるようです。

アカウシアブ
スズメバチ

他にも「ウシガエル」や「トラフグ」のように干支の動物名が入る生物はたくさん存在するので、この機会に探してみてはいかがでしょうか。

学芸  田村


「アカウシアブ」「ウシアブ」の標本が見られるのは、自然の科学2階、ニホンカモシカの向かい側です。

自然の科学2階「信濃川水系と生物」
「信濃川水系のアブ」標本