みなさんこんにちは、学芸員Kです。
さてさて、先日NASAが『重大発表』ということで、地球からおよそ40光年離れたところにある太陽系外惑星系TRAPPIST-1で、地球によく似た惑星を発見したと発表しました。昨年はアメリカのLIGOが重力波観察を発表しましたし、ここのところ宇宙ネタは豊富ですね。
さて、先日科学館サイエンススクールの生徒さんとこんな会話をしました。
K 「もしもTRAPPIST-1の7個の惑星の中に生命体がいたらさ、『今頃気付いたんだ~』とか言われてるかもね~(笑)」
A君 「え、宇宙人って日本語しゃべれるの、」
なんて良い疑問!みなさんはどう思いますか?このひろーーーーーーーーい宇宙の中で、生命体がいるのは地球だけなのか。そして、いたならば何語を話すのか(そもそも話すのか…?)。
こういった疑問は昔から考えられてきました。実際1970年代には、広い宇宙のどこかにいるかもしれない生命体に向けて、メッセージを送っています。探査機ボイジャー1号・2号に搭載されたゴールドディスクには様々な国の言葉による挨拶が入っていて、日本語は女性の声で「こんにちは、お元気ですか?」と送っています(個人的にはグジャラート語の「地球人からこんにちは。連絡ください。」が直球勝負メッセージで好きです・笑)。
他にも地球で暮らしていると聞こえる音(雨音や雷、鳥のさえずり)や、宇宙から見た地球の写真、アメリカの街並みの写真などもあります。あと、もちろん私たち人間の姿かたちについて記したものも。どんな言葉を話すのかという以前に、相手がどんな姿かたちをしているのかわかりませんし、まずは「私たちはこんな生命体で、こんな惑星に住んでいますよ」という情報を送ったんですね。
男性・女性という性だけでなく、女性が子を宿すということも描かれています。
地球の直径12,756kmという情報を加えて。
ディスクの内容をもっと知りたい方は、ボイジャーのHP(http://voyager.jpl.nasa.gov/)にアクセスしてみてください。ディスクに入っている各国の挨拶や地球の音を聴くことができます。「Where are the voyagers?」のページでは、ボイジャー1号・2号が現在地球からどのくらい離れたところにいるのかを知ることもできますよ。今この瞬間も宇宙のどこかで“誰か”が会話をしているのかもしれません。ゴールドディスクがいつの日かその“誰か”に届くことを願いつつ…ではまた☆彡
学芸員K