今年の春に花木園に落ち葉集積所を設置しました。
場所は花木園奥にあるイヌエンジュの近くです。
落ち葉を貯めて、腐葉土を作り、
昆虫の住処や卵を産む場所ができたら良いと考えています。
先日、落ち葉集積所の葉っぱをめくると、
ミミズやハサミムシ、ワラジムシが隠れていました。
これらの土壌動物は落ち葉を分解して腐葉土にしてくれます。
そんな落ち葉集積所の柵に、アリが行列をつくって集まっていました。
よく見ると、柵に蜜がついていて、アリが並んで蜜を吸っていました。
このアリは「アミメアリ」といい、腹部がツヤツヤしている可愛らしいアリです。
日本全国に生息する一般的なアリですが、なんとアミメアリの巣には女王がいません。
アリといえば女王が卵を産み、働きアリが育てるというイメージですが、アミメアリは巣に住んでいる全員で卵を産み、それを全員で育てるという非常に珍しい社会をもっています。
もしアリの行列を見つけたら、少し足を止めて観察してみてください。
面白いアリと出会えるかもしれません。
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