月はどのくらい遠くにあるの?

先日、4歳の娘と絵本を読んでいました。
その絵本は『子どもに月をとってほしい!とねだられた父親が、長いはしごをかけて月を取りに行く』というお話。

すると、娘からこんな質問がありました。

「月はどのくらい遠くにあるの?」

娘はどのくらい長いはしごをかけたのか気になったようです。

夜空に浮かぶ満月

そこで、早速調べてみました。

月は地球に一番近い天体です。
でも、一番近いといっても平均距離は約38万km。(なぜ平均かというと、月は地球の周りを楕円の軌道で回っているため、一定ではないからです)

しかし、距離をそのまま伝えても娘にはわかりにくい…。
そこで、『もしも身近な乗り物で行くとしたら、どのくらいかかるのか』を伝えてみました。

・飛行機(時速900km)で行くとしたら…  約18日

・新幹線(時速300km)で行くとしたら…  約53日

・自動車(時速80km) で行くとしたら…  約198日

ちなみに、歩いて(時速4km)行くとしたら…、約11年!
大変ですね!

娘は「はしごのお父さん、頑張ったね!!」とのことでした。
とても遠くにあることは伝わったようです。

このことをきっかけに、娘は夜空の月を見上げるようになりました。月は雲の多い日や満ち欠けによっては見えないこともあります。
ですが、当館の自然の科学2階でしたら、いつでも展示や映像で月を見ることができます。

科学館の月の模型

科学館にある月の映像

皆さんも月に思いを馳せてみませんか?

インタープリター 今井


≪参考≫
・パパ、お月さまとって!
作・絵:エリック・カール 訳:もりひさし 出版社:偕成社
・月のふしぎえほん
文:大藪健一 絵:常永美弥 出版社:PHP研究所