実は載っていました!

今回ご紹介するのは、今の時期科学館の屋外展示場で
毎日のように出会える鳥です。

警戒心の強い鳥なので姿は見えなくても甲高い
「ケーン、ケーン」という大きな鳴き声で
その存在をアピールしてくれます。

鳥ですが走ると時速30㎞にも達するそうです!
そして、この鳥はなんと「国鳥」に選ばれています!
さぁ、皆さんわかったでしょうか?

正解は…
「キジ」です。

キジが国鳥であることはあまり知られていないかもしれません。
ですが、さすがは国鳥。
実は紙幣に描かれていたこともあるのです。

出典:国立印刷局ホームページhttps://www.npb.go.jp/ja/intro/kihon/kako/index.html

1984年~2007年まで発行されていた一万円券の裏面に
しっかり2羽のキジが描かれています。

キジが国鳥に選定された理由のひとつに
「オスは勇猛果敢でメスは母性愛が強い」ことが挙げられています。
それを踏まえて紙幣を見ると、どちらがオスでどちらがメスか
わかるような気がしませんか?

左の立っている方がオスで、右のうずくまっている方がメスです。
右のキジはもしかしたら卵を抱いている姿なのかもしれませんね。
ちなみにキジは抱卵から子育てまでメスのみで行うワンオペ育児です!

紙幣ではオス・メスの違いがわかりにくいですが、
見た目も体の大きさも違っています。

【オス 体長80㎝】
【メス 体長60㎝】

出典:ズカンドットコム https://zukan.com/jbirds/internal15434

このようにオスは派手です!
また、大きいので遠くからでも目立ちます。
こんなオスが側にいたら卵やヒナが危険にさらされてしまいます。
キジのワンオペ育児にはちゃんと理由があったのです。

とはいえ、オスは何もしないわけではなく、
敵を追い払ったりもしていますので
キジのオスも温かく見守ってあげてください。

(普及 J2)