皆さんこんにちは!プラネタリウム解説員チームです。日に日に暖かくなってきましたね。夜空では春の星座が空高くで見つけやすくなり、星空からも春の訪れが感じられます。
現在プラネタリウムは休止中…皆さんに星空をご紹介できず本当に残念ですが、今回はこの場をお借りして、ぜひ注目して頂きたい天文情報をお届けしたいと思います☆彡
今の時期、太陽が沈んで空が少しずつ暗くなる頃、西の空に金色っぽい輝きの明るい星が見えています。
太陽系惑星のひとつ「金星」です。
日本では夕方から夜に見える金星のことを「宵の明星」(※夜明けに見える金星は「明けの明星」)とも呼びます。現在、金星は空の高い位置で見つけやすく、5月中旬くらいまでは日の入り後の空で見ることができます。
夜空では月の次に明るく見える金星。
まばゆいばかりに光り輝く姿は思わず見入ってしまうほどですが、この数日間は特に注目です。なぜなら…もうすぐ、金星がおうし座の「M45 プレアデス星団」に見かけ上の大接近をするのです!
プレアデス星団は、比較的若い星々が不規則に集まった「散開星団」と呼ばれる天体の一つです。
肉眼でもいくつかの星を見ることができ、日本では古くから「すばる」という呼び名でも親しまれてきました。
今、金星はこのプレアデス星団に近づくように、少しずつ見える位置を変えています。3日から4日にかけては、プレアデス星団の星々の中に金星が迷い込んだかのように見えるとのこと。
はたして、実際の空ではどんな風に見えるのか…!?
金星とプレアデス星団がこれほど接近して見えるのは約8年ぶり!肉眼はもちろん、天体望遠鏡や双眼鏡をお持ちなら道具を使っての観察や撮影など、様々な方法で楽しむのもいいですね♪
さらに、金星はこれから少しずつ明るさを増していき、4月28日には最大光度(-4.5等)を迎えます。
今後も金星から目を離せません!
慌ただしい日々をお過ごしかと思いますが、晴れた夜にはぜひ、お家の窓からでも星を眺めてみて下さいね☆
また皆さんとプラネタリウムドームでお会いできる日を楽しみにしています。
プラネタリウム解説員チーム