みなさんこんにちは。にこやかです。
最近、お客様が素通りしてしまう、目立たない展示を目立たせたい…!と思いながら展示場を巡回しています。
科学館にはたくさんの展示がありますが
このコラムで、ある1つの展示を紹介したいと思います。
それがこちら!
こちらは、ある「部品」を作る過程を紹介する展示です。
みなさんのご家庭にも1つ以上は 必ず あります。
その「部品」とは…
ICチップ!集積回路です。
子どものおもちゃから家電に至るまで,ありとあらゆる電子機器に組み込まれている、このICチップ。
今回は、このICチップの製造工程に関する展示を紹介します。
そもそも「ICチップ」とはなんなのか。
「ICチップ(集積回路)」とは、シリコンでできた板の上に
トランジスターや抵抗、コンデンサーなどの「電子素子」という部品を
たくさん作って回路を作り、1つのチップの上にまとめたモノです。
下の写真のような、ムカデのような姿をしています。
パソコンを代表とする電子機器の頭脳等として使用されている、とても重要な部品です。
現在では、指先に乗るほどの大きさのチップの中に、1000万個以上の電子素子が入っているモノや1cmの100万分の1ぐらいの、と―――っても小さいモノも使用されているそうです。
なんと、髪の毛の太さの1万分の1の大きさです…想像もつかないぐらい小さいですね!!
このICチップの登場によって、電子機器の小型化・高性能化がグッと進みました!
さて、ICチップを作るためには、様々な工程があります。
シリコンの板を作ったり、ウェハーの表面を加工したり…。
非常に細かい部品を作り上げるので、精密かつ繊細な作業が要求されます。
とてもこのコラムでは紹介しきれないので、詳しくは、展示をご覧になってください!
製造工程の説明だけではなく
本物のシリコンの単結晶や、ウェハーも展示されています。
さらに!ウェハーの上に回路ができた状態のものも展示されています。
滅多にみることができない貴重なものです…!
このように、展示場には目立たないけど、すごい展示がたくさんあります。
ぜひ、展示場を隅々までご覧になってください…!
それでは!!
インタープリター・にこやか
≪参考文献≫
・「IC工作のはなし」
著 / 佐伯 平二 出版 / 技報堂出版株式会社 初版 / 1992年4月10日
・「カラー版 電気のことがわかる事典」
監修 / Electronics Data 出版 / 株式会社西東社 初版 / 2005年5月10日