ちょっとした科学の力を使えば、見た目は “塩” 焼きそば なのに、味は”ソース” 焼きそば という、ちょっとふしぎな焼きそばを作ることができます。
《材料》
水・・・コップ1杯程度
麺・・・1袋
カレー粉・ターメリック・・・各小さじ1
重曹・・・少々
ウスターソース・・・大さじ2
《作り方》
1.フライパンに麺と水を入れて、よくほぐしながら炒めます。
2.カレー粉とターメリックをふりかけます。
(色の変化がなければ重曹もふりかけます)
3.次に、ウスターソースで味を整えます。麺の一部にだけソースをかけてみると・・・
4.全体にソースが混ざるように炒めると、麺全体が元の黄色に戻ります。
※ソースの量が多いと黄色がなくなりソースの色になってしまいます。
5.最後に、別に炒めておいた具(キャベツ、ニンジン、玉ねぎ、豚肉など)を入れて完成です!
見た目は “塩”、なのに食べると “ソース味”!
作ってびっくり!食べてびっくり!!
《なぜ色は変わったの?》
これは、水溶液の性質である、酸性・中性・アルカリ性を利用した実験です。
水溶液とは、その字の通り何かが水に溶けた液体です。
最初に水を入れて麺をほぐすことで、麺に含まれるかんすいというアルカリ性の添加物が水に溶けだします。そこに、カレー粉やターメリックをふりかけると、これらに含まれているクルクミンという色素(酸性~中性では黄色)が、アルカリ性に変化し、赤く色が変化します。つまり、このクルクミンがかんすいに反応して、黄色い麺が赤く変わったというわけです。
でも実をいうと、焼きそばの麺だけでは、たいていはあまり赤くなりません。そこで、アルカリ性の重曹を足すことでよりはっきりと赤く変化するのです。そして、酢を含むウスターソースは酸性なので、中和されて麺の色は元の黄色に戻ったというわけです。
実験の後は、カレー&ソース焼きそばをお召し上がりください。でも、お子様にはスパイシーなお味になっていると思いますので気を付けてくださいね!
普及 鷲尾