まだ11月に入ったばかりで少し早いような気もしますが、今年は「尿素」を使ったクリスマスツリーづくりに挑戦してみませんか?
結晶が成長していく様子がすぐに確認できるため、小さなお子さんも一緒に楽しめると思います。
《用意するもの》
・松ぼっくり…1個
・尿素(ホームセンター等で買えます)…100g
・水…100ml
・台所用洗剤…4~5滴
・クレンザー…2~3滴*
・PVA入りの洗濯のり…小さじ1杯程度*
・500mlのペットボトル…1本
・霧吹き(容量30ml程度以上のもの)…1本
・お湯(60度くらい)…適量
・小鍋…1つ
・新聞紙…数枚
*…どちらも入れなくても結晶はできますが、入れた方が早くしっかりとした結晶が作れます。
《準備》
松ぼっくりを拾い、水洗いして乾かしておきましょう。
《つくりかた》
1.尿素と水をペットボトルに入れて蓋をしてよく振ります。
*尿素が水に溶ける時の吸熱反応によりペットボトルが冷たくなりますので、触ってみましょう。尿素は市販の「冷却パック」等でも使用されています。
2.鍋に60度くらいのお湯を約5㎝(尿素溶液が浸かるくらいの深さ)入れ、1のペットボトルをお湯に浸けて温めます。
*お湯が熱すぎるとペットボトルが変形してしまうので気をつけましょう。
3.尿素が溶けたら台所用洗剤(あればクレンザー、洗濯のり)をペットボトルに入れて蓋を閉め、数回振ります。
4.3を霧吹きに移します。
*尿素溶液が泡立っていますが、気にせず移し替えてください。
5.新聞紙を広げ中央に松ぼっくりを置きます。霧吹きで松ぼっくり全体が軽く濡れるまで尿素溶液を吹き付けます。
6.松ぼっくりが乾いてきたら尿素溶液を吹き付ける作業を数回繰り返します。*風通しのいいところで作業すると結晶が早く現れます。
結晶が出来ていく様子をご覧ください。
動画は6分間の実験の様子を32倍速で再生したものです。結晶がみるみる成長していく様子を確認できますね!
注)松ぼっくりが動いているのは乾燥のために使用している扇風機の風によるものです。
扇風機を使用する場合は、尿素溶液の吹き付け作業時には飛散防止のため扇風機を消して作業してください。
写真のように尿素溶液を吹き付ける作業を繰り返すことで雪をかぶったようなクリスマスツリーを作ることができます。吹き付ける作業が多ければ多いほど、尿素の結晶もたくさん付きます。
作業自体は難しくありませんが、結晶は非常に壊れやすので移動させるときはご注意ください。
できあがったものは100円ショップにあるようなアクリルケース等に入れておくと安心です。
アレンジとして、カサの開いていない松ぼっくりを使うとこんなものも作れます。
個人的にはツリーよりもこちらの方が気に入っています。
昨シーズンは雪がほとんど降りませんでしたが、今シーズンどうなるでしょう?いずれにせよ雪の季節にはまだ早いかと思いますので、尿素の結晶で一足早い雪景色をお楽しみください。
(普及 J2)