絶好の条件☆彡

皆さんは最近、星空を見上げていますか?

新潟の冬は、雨や雪、降っていなくても曇りの日が多く、なかなか星を見ることができない日が続きますね。でも、私は毎年この時期になるとなんとか晴れてくれないかなと願ってやみません。

毎年12月半ばには素敵な天文現象、【ふたご座流星群】が極大を迎えます。

流星群とは、名前に入っている星座の辺りから空全体に流れ星が出現する現象です。中心になる点を放射点といいます。

流星群のない時期にも流れ星が見られることはありますが、ふたご座流星群は三大流星群の1つで、数ある流星群の中でも観測される流星数が多いことで知られています。天候や空の暗さなど条件の良いところでの流星数は、1時間に70個に達するとされています。

とにかく流れ星がたくさん見つかるチャンスがあるということです。

では、いつ・どこで…など観察のポイントを確認しておきましょう。

活動期間★12月5日~12月20日
★一番の見ごろ★12月14日深夜~15日明け方(15日4時が極大)
※この日を中心に、13,14,15日の3日間は活動が活発だとされています
★方角★空全体 特に決まっていないので、空をなるべく広く見渡す
★時間帯★空が暗くなった後いつでも
ただし、ふたご座が空の高いところに昇る深夜~明け方の方がより良い
★注意点★街明かりや月明かりはなるべく避ける
数分であきらめずに、できれば15分以上は空を見る

流れ星をたくさん見たいときには、<極大に近いとき>の<放射点が空の高いところにある時間帯>に<なるべく長い時間><空が暗いところ>で<広く見渡す>のが一番です。

ふたご座流星群イメージ (2023年12月15日午前1時頃 新潟の空)

極大は、毎年変わるもので、昼間のこともありますが、今年は明け方まだ星が見え、放射点が高い時間帯になっています。そしてもう1つ条件を大きく左右するのが月明かりの影響ですが、今年は13日が新月なので月明かりもないという好条件なんです!!

晴れてさえくれれば、おうちの窓からでも流れ星が見られる!?という近年稀にみる条件の良さ☆彡

皆さんも晴れを願いつつ、空を見上げてみませんか。

さらに、年明けにも【しぶんぎ座流星群】があります。こちらも三大流星群のひとつです。

★活動期間★1月1日~1月7日
★一番の見頃★1月4日深夜~1月5日明け方(4日18時が極大)
極大の頃は、放射点がまだのぼっていないので、午前1時~5時頃が良い
しぶんぎ座流星群イメージ  (2024年1月5日午前5時頃 新潟の空)

しぶんぎ座は、現在存在しない星座ですが、北の空にあるりゅう座と春の星座うしかい座の間あたりに放射点があります。

2024年は“たつ年”です。

りゅう座を一緒に楽しむことができると思うと縁起がよさそうではないですか!?

一年の切り替わりのこの時期、忙しくされている方も大変多いと思いますが、時には空を見上げて、日常から離れる時間を作ってみてはいかがでしょうか。

今回は、冬だけど、ぜひ見たい流星群のお話でした。

星に願いが届きますように…。

プラネタリウム解説員T


参考資料

天文年鑑編集委員会. 天文年鑑2023年版. 誠文堂新光社. 2022年. 384ページ
国立天文台 ほしぞら情報2023年12月 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2023/12-topics02.html
国立天文台 ほしぞら情報2024年1月  https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/01-topics02.html