科学館では昨年、カイコに関するイベントを行いました。カイコは十日町市にある「株式会社きものブレイン」さんより提供していただき、イベント後は科学館で育て、その後、無事に卵を産んでくれました!そして、3月上旬にその卵から小さな幼虫が生まれました!
ただ、この孵化は「寝耳に水」のできごとで、小さな幼虫たちの対応に追われ、残念ながら生まれたばかりの写真は撮り忘れてしまいました…
孵化した日は正確にはわかりませんが気づいた時は、まだ「毛蚕(けご)」と呼ばれる体長2㎜くらいの状態でした。
それがすくすく成長し…
今ではこんな姿になりました!
体長は約7cm、5齢幼虫です。約2か月間でなんと23倍以上の大きさです!※
触るととてもスベスベとしていて「シルク」を感じさせてくれます!
ちなみに、前方にある二つの黒い点が眼のように見えますが、これは模様で、肉眼では分からない小さな眼が薄茶色の頭部に12個もあります。
科学館のカイコの成長速度はかなりまちまちで 早いカイコはこんな感じです。
淡い黄色い色といい、コロンとした形といいとても可愛らしいです!
繭の作り始めは中で幼虫が一生懸命繭を作っている様子が見えます。
繭の完成には2~3日かかるようです。私たちはこの繭から絹の糸を取り出し、絹糸として利用しています。科学館でも夏ごろに糸取りの体験イベントを実施する予定です。イベントを通じて健気に生きるカイコについてぜひ知ってもらいたいと思います。
(企画 J2)
※科学館のカイコを育てている部屋は室温が低いため成長には少し時間がかかっています。一般的には室温25度で孵化から繭を作るまでの期間は25~30日くらいといわれています。