職場体験レポート(2025年7月)②

続いて、高志中等教育学校の皆さんによる展示紹介です。(以下、原文ママ 写真は生徒撮影によるもの)


「隠れている面白さ」

みなさんはこの写真の中にどんなものが隠れていると思いますか?

実は鏡のようになっている柱のところに注目すると、数字が隠れているんです。天井の歪んだところが柱に映り、ちょうど数字に見えるように作ってあります。

これは、職場体験の中で職員の方に教えていただきました。他にもこの場所にはたくさんの面白いものがあります。

壁に注目してみると、一面に目の錯覚を利用したトリックアートがあります。皆さんもみたことがあるものや、初めてみるものがあると思います。頭が混乱してしまうほどのたくさんのトリックアートで埋め尽くされています。

また、壁の上の方を見ると、模様のような絵がずっと続いています。この絵は、「メタモルフォーゼ」という一つの作品で、エッシャーという人がこの絵を作りました。

よくみてみると、少しずつ違うものが並べてあり、繋がっていることが分かります。一つの作品なのに、見る位置を変えたりしただけで、見えてくる模様が変わる面白い絵画です。

このように、不思議な広場という場所には、よーく見ないと分からない絵や、言われてみないと見つけられない隠れた面白さがたくさんあります。また、楽しく科学を学ぶこともできます。子供だけでなく、大人まで楽しめる場所なので時間を忘れて夢中になることができます。ぜひ皆さんも来てみてください!


「遊びながら学ぶ」

私が新潟県立自然科学館で印象に残ったのは「スケールアドベンチャー」です。

これは、さまざまなスケールの世界を体験しながら学べるゲームで、「地球が生まれた時代へ」「ミクロの世界」「遠い宇宙へ」の3つのジャンルがあります。私は「地球が生まれた時代へ」を体験しました。このゲームでは、恐竜が生きていた約1億5000万年から、地球が誕生した約46億年前までさかのぼることができます。

このゲームを通して、体長が約70cmもある巨大なトンボが大昔は存在していたことや、大昔、地球にはマグマの海があったことや、地球の酸素はバクテリアという細菌によって作られたことなど、今の常識では考えられないような、おどろきの事実を知ることができました。

次、自然科学館に来た時は、「ミクロの世界」や「遠い宇宙へ」の2つも体験してみたいです。

まさに、遊びながら楽しく学べる体験で、とてもおもしろかったです。みなさんも、新潟県立自然科学館に来た際にぜひ体験してみてはどうでしょうか?


「光を手で操れる!?」

魔法のように聞こえますが、れっきとした科学なんです。今回紹介するのは、2階 不思議な広場を少し抜けたところにある「光の彫刻」です。

この展示は特殊なガスで放電を行っており、ガラス玉に触れると放電の光が手の動きに合わせて指先に集まるというものです。ではなぜ放電された光は指先に集まるか。それは、人体が電気を通しやすく、放電の経路が指先に集中するためなんだそうです。

また、これによって手から体に微弱な電気が流れると、かすかにびりびりとした感覚を感じられます。とてもおもしろい感覚で、少し暖かさを感じるので、冬には暖をとれる隠れスポットかもしれません。自分の手で電気の光を操れるなんてなかなかない機会ですし、まるで自分の手から光が発せられているような超能力者気分も味わえます。

みなさんもこの機会にぜひ自然科学館2階 不思議な広場の「光の彫刻」に足を運んでみてはいかがでしょうか?


皆さん科学館に来るのは小学生以来とのことでしたが、新たな視点で観察することで見つけた発見や、懐かしい展示、ここ数年で更新した展示の楽しさを伝えてくれました。

科学館に何年も行ってないなあ、なんて皆さんも、久しぶりに来てみると新たな発見があるかも?ぜひ生徒さんおすすめの展示を観察・体験してみてくださいね。

鳥屋野中学校の皆さん、高志中等教育学校の皆さん、お疲れさまでした!

(事務局スタッフ)