今月は上山中学校2年生の生徒さんが職場体験に来てくれました。
残念ながらプラネタリウムは番組入れ替えのため休映中だったので、これからのイベントなどの準備を中心にいろいろな業務を体験していただきました。ちょっと地味で根気がいる作業が多かったかな、と思いますが、自分たちで作業の中に楽しみを見つけながら頑張ってくれました。
体験の最後に、今回も皆さんに展示紹介文を考えていただいたのでご紹介します。
(以下、原文ママ 写真は生徒撮影によるもの)
「なぜまだあるの?」
僕がこの2日間で興味を持った展示物は「珪化木」というものです。

みなさんあまりこの展示物をよく見たことはないと思います。しかしこの展示、実はとてもすごい物なんです。
この珪化木はなんと中生代のジュラ紀から残っている木です。「なぜそんな昔のものがあるの?」と思った人もいると思います。珪化木は長い年月をかけて土に埋まり、化石となって残っていたからきれいな形で発見することができるのです。

次に、このテカテカと輝く断面すごいきれいですよね。なぜこのようにきれいなのか、それは先ほど話をした土に埋まった時に、ケイ酸をふくんだ水が木の繊維にしみこみ、木の全体がオパールやめのうという鉱物になったため、断面がこんなに美しいのです。
案内をしてくれたスタッフの人のお気に入りでもあり、自分自身も一番興味をもったこの珪化木。ぜひ訪れた際に見てみてください。
「太陽系惑星」
みなさん間近で宇宙を見たいと思ったことはありますか?この自然科学館では、超間近で宇宙を見て、まるで宇宙にいるような臨場感を味わうことができます。

ここの宇宙は、実際の大きさの5000万分の1です。5000万分の1の地球は思っていた何十倍も小さくてとてもびっくりしました。ほかにも土星や木星がすごく大きくてびっくりしました。でも月は地球より小さいのもびっくりしました。天王星という星は初めて知って大きかったです。
そしてとても大事な太陽がないと思って見ていたら、スタッフの方が太陽は大きすぎて5000万分の1にしても全体が入らなかったので、一部が壁にあると教えてくれました。

太陽を抜いて一番大きいのは木星です。ですが太陽は木星の約10倍もあります。ちなみに自然科学館内にある展示で地球は下から5番目の大きさでした。
このように自然科学館は宇宙にいるような臨場感を味わえる場所です。みなさんぜひ自然科学館に来てみてください。
「淡水の面白さ」

淡水の中の魚たちはどうしているのだろう?そう気になったことはありませんか。ちなみに淡水とは、川などの塩分を含まない水のことです。僕が紹介する虫めがねの世界。淡水の生物ではその生物たちの普段の生活を見ることができます。
しかもこの展示物は、新潟の清流の生物を再現しているので、実はとっても身近にあるものなんです。

ちなみに僕がすごく見入ってしまったものは、スジエビというエビなんです。このエビは体が透明という特徴があります。透明だと何が面白いかというと、食べたものが、そのまま見えるんです。え?どうなるの?と思ったみなさん。見ればわかります。
この他の生物も面白かったり可愛かったり、見ていて楽しいです。魚が好きな人もそうじゃない人も、自然科学館にみんなで来てみてはいかがでしょうか。
他の場所も面白く興味深いものばっかりです。ぜひ自然科学館に来てみてください。きっと満足すると思います。
自分の好きなものや科学館でしか見たことがない、という展示を見つけてすてきな紹介文を作ってくれました。この展示以外にも、いろいろな科学に興味を持ってくれたそうで、大変うれしいです。みなさんもご来館の際は自分のお気に入りの展示を探してみてください。
10月にご来館される方は、中学生がたくさん作ってくれた折り紙の落ち葉がどこに使われているのかも、ぜひ探してみてくださいね!

上山中学校の皆さん、2日間お疲れさまでした!
(事務局スタッフ)