みなさん、こんにちは。
さて、突然ですが、当館にあるこちらの4つの展示物の○の部分には、ある共通点があります。その共通点とはいったい何でしょうか?
正解は、色(色素)がないのです!
でも、色があるようにみえますよね。
色がないのに、色があるように見える代表的なものが
この「モルフォチョウ」です。
美しい青のはねですが、実は色素がありません。
では、なぜ青く見えるのか!
そのヒミツを見てみましょう。
はねを電子顕微鏡で拡大してみると・・・
花びらのような形をしたもの「鱗粉」が見つかります。
鱗粉が瓦のように並んではねを覆っているのです。
では、その鱗粉を点線で切って、その断面をさらに拡大していくと・・・
(見えやすいように、画像は上下を逆転させてあります。)
絨毯の目のようなギザギザが見えますよね。
この細かいギザギザの構造にあたった光の反射などによって、本当は色がないのに美しい青の色が生まれるのです。
これは「構造色」と言って、ものすごく細かな構造によって、色素がないのに色がついているように見える現象です。
この構造色を持つものは、身近なところでも見つけることができます。
探してみるのも面白いかもしれませんね♪
インタープリター 長田