とっても大切!猫のひげ!

突然ですが、皆さんは犬派ですか?猫派ですか?
私は犬も猫も好きですが、実家では猫を飼っているので、どちらかというと猫派です。

不満顔のネコ

こちらは実家で飼っているメス猫の「じゅん」です。
「写真撮るからこっち向いて!」
「動かないで!」
色々とお願いしたところ、こんな不満そうな顔になってしまいました。

ところで、猫の顔の特徴の一つにひげがありますが、ひげが顔のどこに生えているのかじっくり見たことはありますか?
ひげは口と鼻の間の両側から横に伸びています。そして、ここだけではなく、目の上や頬などにも生えています。

ネコのひげ
じゅんのひげはこの3ヵ所

この猫のひげ、実はとても大切な役割があるらしいのです。
早速調べてみました。

・視力の弱さなどを補うためのセンサー
猫のひげは触れたものだけではなく、空気の流れや気圧の変化なども感じることができるほど敏感です。猫は視力が弱く、人の視力の10分の1程度とされています。ひげによって得られる情報で目では見えないところを補い、まわりの状況を把握しているのです。

・通れる場所かを判断する
猫のひげは顔の周りに丸く円を描くように生えています。狭い所を通る際にはひげを広げて顔を入れて、通ることができるかを判断しています。

・目を守る
目の上のひげとまぶたは反射弓と呼ばれる神経でつながっていて、ひげが刺激を感じると素早くまぶたを閉じて目を守ることができます。

・気持ちが表れる
何かに興味を示しているときは鼻や口の前にひげが出てきます。また、何かに怖がっているときはひげを頬にくっつけるなど、ひげで感情を表します。

動物のひげはまわりの状況を知るためのセンサーとしての役割があります。なかでも猫のひげは感覚が非常に鋭いそうです。
猫にとって、ひげはとても大切な体の一部なのですね。

ネコ全身

猫のひげには高感度センサーとしての役割があるだけではなく、感情まで表していたなんて驚きました。
今後はじゅんのひげにも注目して愛でていきます!

インタープリター 今井


参考文献
・ねこはすごい (著者:山根明弘 朝日新聞出版)
・イヌとネコのふしぎ ~いちばん身近な動物たちの体と行動と心のなぜ~ 101 (文:武内ゆかり 写真:福田豊文 株式会社偕成社)
・ネコになる本 (著者:大石孝雄 株式会社双葉社)