雪とシャボン玉

もう雪は見たくない・・・と思ってしまう今年の冬。新潟市も大雪です。

科学館の駐車場(1月下旬撮影)

大雪が続くと、冬の曇り空のようにどんよりとした気持ちになってしまいます。

いや、そんな暗い気持ちは吹き飛ばしたいっ!!ということで、雪を使った楽しい実験をすることにしました。

テーマは「寒剤とシャボン玉」。

まずは雪の温度を計りました。

「0℃」を示す温度計

ご存知のとおり、雪(氷)がとける温度は0℃なので、ゆっくりとけていく雪は0℃のままです。

ではここでクイズです!

バケツに雪を詰めてひっくり返しプリンのような形を作ります。そして上部の平らになった部分に「ある物」をかけます。

ヒント:さらさらの白い粉

するとあっという間に-20℃くらいまで温度が下がります。さてそれは一体何でしょうか?

答えは「塩」です。

雪と塩が混ざっている部分に手を近づけると周りよりも冷たくて、よく冷えているのが分かりました。【注意】素手で直接さわらないように!

このように、混ぜ合わせると元の温度よりも低くなるものを「寒剤」といいます。

では、寒剤でおよそ-20℃になった雪の上にシャボン玉を乗せるとどうなるでしょうか?

狙った位置に乗せるのが意外と難しい・・・

ちなみにただの雪の上ではシャボン玉は地面にある時とあまり変わりません。

雪の上に落ちたシャボン玉

-20℃というと冷凍庫の温度と同じくらいなので予想は簡単ですよね?

そう、答えは「凍る」です。予想通りですね!

太陽の光で七色に輝いていたシャボン玉は、寒剤によって急激に冷やされて白っぽくみえてきます。そして最後はそのまま崩れてしまいました。

凍って白く見える
崩れたシャボン玉

凍ったシャボン玉の膜は薄い氷になっていて、その不思議な感触を楽しみたくて何個も作って遊んでしまいました!

白銀の世界の中で見るシャボン玉はそのままでも凍っていてもとてもきれいでした。冬ならではの科学遊びをして、この大雪を乗り切りたいと思います!

普及 鷲尾