ここ最近、大学時代に採取した化石や岩石を用いて、論文を執筆しておりまして、今回は私の研究について1つ紹介したいと思います。
私は修士1年のとき(今から11年前)、福島県相馬地方に分布するジュラ紀の終わりから白亜紀の始まりに堆積した地層を調査、研究をしていました。この地層からはアンモナイト化石を300個ほど採取し、凝灰岩(火山灰が岩石化したもの)をサンプリングしました。
アンモナイトは堆積した年代を推定できる示準化石です。一方、凝灰岩には数値年代を測定できるジルコンという鉱物が多量に含まれています。
ここ数年、ジュラ紀と白亜紀の境目を定義しようとする国際的な取り組みが進められており、世界中の色々な地域でこの時代のアンモナイト化石やジルコンの数値年代に関する論文が公表されています。
奇しくも、私が研究している地域はちょうどジュラ紀と白亜紀の境目で、アンモナイト化石もジルコンも見つかっています。今後、この国際的な取り組みに一石を投じられるように研究を進められたらと思い、論文執筆を進めている今日この頃でした。頑張ります!
学芸グループ・田村