自動車のアレ、見れちゃいます ―差動機編―

みなさんこんにちは。にこやかです。

みなさんは、「自動車ってどうやって動いているんだろう??」と思ったことはありませんか?

私は…あります!!

アクセルを踏めば進み、ハンドルを回せば曲がる。そして、ブレーキを踏めば止まる。
車の運転・操縦って簡単で、免許があればどなたでもできますが
その仕組みをちゃんと知っている方はなかなか居ないですよね。

そして、いざ調べてみるととっても難しい…!!

しかし!当館には自動車に関する展示がありまして、展示解説を見ながら実際に動くところを観察することができます。
今回は、そんな自動車関連の展示から、1つオススメをご紹介いたします。
それがこちら!!

生活の科学3階にあります。

こちらは「差動機」の展示です。
「デファレンシャルギヤ」または「デフ」とも言います。

「デファレンシャルギヤ」とは、自動車が曲がる時に、左右のタイヤの回転速度を変える仕組みのことです。

自動車が曲がるとき、実は、左右のタイヤで走行距離に差があって
カーブの内側では走る距離が短くなりカーブの外側では走る距離が長くなっています。
走行距離に差があると、カーブの内側のタイヤと外側のタイヤとでは、路面からの抵抗に差ができてしまいます。

この時、左右のタイヤの回転速度が一緒だと
内側のタイヤがスリップして空転してしまったり、外側のタイヤが引きずられてしまったりと、スムーズに曲がることができなくなってしまいます。
おまけに、タイヤの摩耗も早くなってしまいます…(涙)

そこで登場するのが、この「デファレンシャルギヤ」です!
カーブの内側のタイヤと外側のタイヤの、路面から受ける抵抗の違いを利用して
内側のタイヤの回転速度を遅く外側のタイヤの回転速度を速くすることができます。

こちらの展示では、ボタンを押すことで右折時・左折時それぞれのギヤの動きを見ることができます。

ためしに「右折」を押してみると…?
内側となる右の車輪が遅く外側となる左の車輪が速く回ります。

そして、デファレンシャルギアの部分を見てみると
「デフピニオンギヤ」という小さいギヤが回転しながら、大きいギヤの周りを回っていることがわかります!す、すごい…!!

複雑でとっても難しい自動車の科学。
その世界を、当館で覗いてみてはいかがでしょうか。

 

私も、愛車を実際に見ながら、詳しいスタッフの方に解説してもらっています…。
頑張って勉強せねば…!
それでは!

インタープリター・にこやか

 

≪参考≫

「自動車のしくみ」
監修 / 水木新平 出版 / 株式会社ナツメ社 初版 / 2011年3月10日

「自動車メカニズム図鑑」
著 / 出射忠明 出版 / 株式会社グランプリ社 初版 / 1982年10月25日