みなさん、こんにちは!プラネタリウム解説員のWです。
夜、ふと空をみるとキレイな月が見えていて、「この月を写真に残したい!」と思い、パシャリとスマホで写真を撮ってみたけど・・・キレイに月が写っていなくてがっかりした。という経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいう私もその一人です。
本格的な一眼レフカメラがあれば、キレイな天体を撮ることができるのですが、残念ながら私は持っていません。なんとしてもスマホで天体写真を撮るために、『望遠鏡』を用意しました。
望遠鏡を使ってスマホで写真を撮る場合、アイピース(目でのぞくレンズ)にスマホのカメラのをくっつけて、レンズ同士が平行になるようにして撮影します。
(※写真ではスマホを置きやすいように「天頂プリズム」という器具を取り付けています。)
ただ、これが本当に難しいんです。自分の手ってこんなにブレるものなのか!とビックリします。
そこで、科学館では観望会のボランティアの方に作り方を教えていただいたアイピースにはめる自作の道具を使用しています。CD-Rと厚紙、テープがあれば簡単に作ることができます。
写真のように、円盤の上にスマホを置くと撮影しやすくなります☆
ただ、このコラムを読んでいる方の中には
「望遠鏡を持っていない」「望遠鏡は、高いから買えない」
「望遠鏡は種類がたくさんあって、どれを買えばいいのか分からない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんな方のために、当館のミュージアムショップでは、組立天体望遠鏡を販売しています。望遠鏡で写真を撮る場合、望遠鏡を三脚で固定する必要があるのですが、このセットに三脚は含まれていません。家電量販店などで市販されているカメラ用の三脚に取り付けることができますので、そういったものを使用してくだいね。
売店で販売している2種類の望遠鏡で撮影した月の写真はこちらです。
(※縦横が1:1になるようトリミングしています。)
≪撮影:2022年10月13日0:30頃 月齢17 新潟市中央区≫
このように、高価な望遠鏡やカメラがなくても手軽に天体写真を撮ることができます。さらに倍率35倍で撮った月を拡大してみると・・・クレーターもしっかり写っています!!
2022年11月8日には、短時間の間に月が満ち欠けして見える『月食』もありますので、一晩で様々な形の月の写真を撮ることができるかもしれません。
皆さんも、スマホでの天体写真撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。
プラネタリウム解説員・W