こんにちは。プラネタリウム解説員の I です。お元気ですか?
当館では、光学式の投映機とプロジェクタによるデジタル映像を組み合わせた、“ハイブリッドプラネタリウム”で投映を行っています。(番組にもよりますが、投映機で星を、プロジェクタで周りの景色などを映しています)
みなさんへお知らせするのが遅くなってしまったのですが、実は昨年12月にプロジェクタが新しくなりました。
■新しいプロジェクタ
■投映機とプロジェクタ
機器が新しくなり、映像がより明るく、色鮮やかになりました!
私が個人的に、特に「綺麗だな」と思ったのは、夕方の空を投映した時です。夕焼けの赤色、夜空の紺色、それぞれが混ざり合った光景が素敵なんです✨
■プラネタリウムで投映した夕方の空
せっかくなので、プラネタリウムを使って夕方の空でオススメな星をご紹介します!
今、太陽が沈んで空が暗くなってくると、西の方角にキラッと明るい星が2つ見つかります。太陽系惑星の金星と木星です。
■2023年2月16日の夕方の空
金星は約-4等、木星は約-2等と明るく、空が少しでも暗くなるとすぐに見え始めます。暗闇に輝く星ももちろん良いですが、夕焼けを背景に見える星々も、とっても綺麗です…!
ただ、2つとも(特に金星は)見え始めた時にはすでに空の低い位置にあり、時間が遅くなればなるほど見つけにくくなってしまいます。【空が暗くなってきた】かつ【まだ高い位置に見える】日の入りから30分後くらいに探すのがオススメですよ。
さて、すでにこの光景だけでもう十分見ごたえがありますが、この先さらに楽しみが待っています。
それは、金星と木星の見かけ上の接近です!日が経つにつれ2つの星の見える位置は少しずつ近くなっていき、3月2日に一番近くなります。
■2023年3月2日の夕方の空
プラネタリウムでは、くっついてしまいそうなくらい近くに並ぶ2つの星が、実際の空ではどのように見えるのか…当日観察するのがとても楽しみです!
ちなみに、双眼鏡では同じ視野に2つの星が収まるとされていますので、お持ちの方はぜひ双眼鏡でも観察してみてください。
さぁ、いかがだったでしょうか。今回のコラムで少しでも、プラネタリウムや今の星空の魅力が伝わっていたら嬉しいです。実際の投映でも見てみたいという方はぜひプラネタリウムへ遊びに来てください。
今回のコラムで紹介したような「今の空の見どころを知りたい!」という方は、その日の空を生解説で紹介する番組「星空さんぽ」がオススメですよ☆彡
みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
プラネタリウム解説員 I