今年の主役

明けましておめでとうございます。
新しい年が始まりましたね。そこで今回は干支にまつわるお話です。
今年の干支は「酉」(ニワトリ)ですね。
「ニワトリ」と聞いて思い浮かべるのはこんな感じでしょうか?

白い鶏
<出典:http://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000042946.html>

 

これはイタリア原産の「白色レグホン」という品種で白い卵を
たくさん産んでくれます。
なんと日本で流通している卵の約80%が白色レグホンの卵だそうです。

このニワトリたちのおかげでおいしい卵が食べられるのですが、
私が今回紹介したいのは「蜀鶏(とうまる)」という品種です。
「蜀鶏」は新潟県原産の日本鶏*で「日本三大長鳴鶏」のひとつに
数えられ、力強く張りのある声が特徴とされています。
その声から「バリトンの蜀鶏」とも呼ばれ、
最長で23秒も鳴き続けたことがあるそうです。

(他は高知県の「東天紅(とうてんこう)」、
秋田県の「声良(こえよし)」)

この「蜀鶏」は天然記念物にも指定されていて、
よく見るとくちばしまで黒く体も大きい男前なニワトリです!!
見た目からもいい声が出そうな感じがしませんか?

蜀鶏
<出典:http://www.ari.pref.niigata.jp/chikusan/news/H17/005/H17_005.html>

 

残念ながら最近は原産地の新潟県でさえも飼育数が少なくなって
いるようで、私もまだ剥製でしか見たことがありません。
いつかその素晴らしい鳴き声と長鳴きを競ってみたいものです。

トリについてはニワトリに限らず心配なニュースが聞こえてきますが、
今年は主役ですので科学館共々どうぞよろしくお願いします。

 

*日本鶏…元々は中国大陸や東南アジアが起源だが輸入され
数百年以上の月日を経て改良・固定された日本固有の種のこと。

 

(普及T)