皆さん、こんにちは。
初めて科学館日記を書くので緊張しています、てるてるぼうずです。
皆さんは、人生で一度は体験してみたいことはありますか?
私は、スカイダイビングや真っ暗な洞窟探検、火山の噴火口を覗く、など色々あるのですが、その中の一つに、「オーロラを見る」という夢があります。
それがなんと、ここ新潟県立自然科学館にて、叶ったのです!!
生活の科学2階のガイドウォールに沿って進んでいくと、中が暗くなっているスペースがあります。オーロラはこの中にあります。
生活の科学2階 化学の自動実験
なんと、ここではスイッチ一つでオーロラを発生させることができるのです!
この装置の説明をする前に、まずはオーロラがどうやってできるのか、少しご説明したいと思います。
オーロラとは、「太陽風」という太陽からのガス(電子)が、地球の大気にぶつかって光る現象です。
太陽風は、地球に住む生き物にとって危険です。直接地球に降り注ぐと、私たちは生きていけません。私たちが無事に毎日生きているのは、地球に磁場があって、太陽風から守ってくれているからです。
しかし、地球の磁場には少しすき間があり、そこから太陽風は地球に入り込みます。
地球に入りこんだ太陽風は、地球の大気とぶつかって発光します。これを地上から見上げると、神秘的な光のカーテンのように見えるのです。
こうしてオーロラは発生します。
さあ、オーロラについて分かったところで、いよいよオーロラを作る装置のしくみを説明しましょう。
装置の中は、オーロラが発生する上空100㎞以上の環境と同じ、10000分の1気圧に保たれています。
また、装置の中には、地球の磁場を再現するために、強力な磁石が入っています。
スイッチを押すと、そこに太陽風の代わりとなる電子が降り注ぎます。
すると、電子は空気とぶつかって光り、装置の中にオーロラが現れます。このとき、電子は磁石の磁力線に沿って移動し、輪の形に集まるため、装置の中に現れるオーロラは、輪の形をしています。
つまりここでは、地球からではなく遠くの宇宙から見たオーロラを再現しているのです。
どのように見えるのかは……ぜひスイッチを押して確かめてみてください!
宇宙の神秘を、地球よりはるかに小さいガラス容器の中に表すことができるなんて、すごいと思いませんか?
人工的に作られたオーロラ、ぜひ皆さんも見てみてください!
コミュニケーター てるてるぼうず
参考文献
・Live!オーロラ オーロラのしくみ
(http://aulive.net/howto/index.html)
・「天気のしくみ」(2017)著 / 森田正光・森さやか・川上智裕 出版 / 共立出版
・「地学基礎」(2013)著 / 小川勇二郎・他 出版 / 数研出版
・「オーロラについて」物理教育学会誌48巻6号p.482-488(2000)著 / 中沢陽
・実験室でオーロラをつくる!!
(http://nakazawa.o.oo7.jp/sakusaku/old-version/sub03.html)
・「太陽のきほん」(2018)著 / 上出洋介 出版 / 誠文堂新光社