リクガメとの暮らし

皆さんのお家にはペットはいますか?
私の実家ではカメを飼育しています。カメと言っても水辺に棲むカメではなく、「リクガメ」です。

インドホシガメ(上に乗っているのはフィギュアのインドホシガメ)
ヘルマンリクガメ

インドホシガメのほしちゃん、ヘルマンリクガメのたっくん、きーちゃんの計3匹を飼育しています。ほしちゃんはちょっと怖がりで人見知りですが、たっくんときーちゃんは好奇心旺盛、特にたっくんは人間大好きでいつもそばに寄ってきて頭をなでさせてくれます。

飼い始めは3匹とも手のひらに乗るくらいの大きさでしたが、10年ほどたった今では一番重いほしちゃんは2.2㎏まで大きくなりました。

リクガメの甲羅はウミガメや水辺に棲むカメたちと比べ、盛り上がっているのが特徴です。模様は種類ごとに違い、インドホシガメは模様が星のように見えることが名前の由来になっています。

そして手足は硬いウロコで覆われていて、ヒレや水かきはありません。鳥屋野潟でも見られるミシシッピアカミミガメと比べると違いがよくわかります。

スポーツ公園でお花見をするミシシッピアカミミガメたち

草食なのでごはんは主に小松菜やレタスのような葉野菜を食べています。リクガメには歯が生えていないので、歯の代わりに硬いくちばしを使ってエサを噛み切ります。大きな口を開けてかぶりつき、舌をぺろっとする様子はかわいくてずっと見ていられます。

適度な運動も必要ですが、体が大きくなりゲージの中ではあまり動き回れなくなってしまったので、部屋の中や天気がいい暖かい日は庭を散歩しています。

カメは童謡や昔話にあるように、「足の遅い生き物」のイメージが強いと思いますが、意外と素早く目が離せません。

さんぽ中

リクガメはもともと日本にはおらず、日本のそのままの気候では多くのリクガメは快適な生活を送ることができません。また、寿命は1万年!…とまではいきませんが20年から50年ほどと言われ、他の生き物よりも長生きです。飼育するには暮らしやすい環境の準備と、最後まで一緒にいる決心が必要な生き物ですが、リクガメの可愛らしさや魅力が少しでも皆さんに伝われば嬉しいです。

事務局 S


<参考文献>
佐藤名穂子(2014). 『リクガメ。幸せに暮らす飼い方・育て方』. メイツ出版株式会社
小家山仁(2013). 『ハッピーカメカメBOOK』. 株式会社主婦の友社
霍野晋吉(2012). 『カメの飼い方がよくわかる本』. 成美堂出版