みなさんは最近空を見上げましたか。
夕方、西の空を見ると、とっても明るい星があります。
地球と同じ太陽系惑星の一つ、『金星』です。
金星は、地球の一つ内側、地球よりも太陽に近いところをまわっているため、夕方の西の空か、明け方の東の空にしか見ることができません。
夕方に見える金星は「宵の明星」、明け方に見える金星は「明けの明星」と呼ばれます。今は、宵の明星として存在感を放っています。
…といっても1月ごろから見えているので、そこにあることが当たり前のように感じて最近は気にならなくなっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ですが、この金星、これからまだまだ見頃なんですよ!今日(6月2日)は、金星とふたご座のポルックス・カストルと並んで見えていてふたご座がまるで三つ子みたいになっています😊
さらに、6月4日には東方最大離角といって、太陽からの見かけの位置が大きく離れ、この前後は、地平線からの高さが高くなります。夕方にしか見えない…といっても、この時期には22時頃まで見つけられるんですよ。
そして1か月後の7月7日には、最大光度を迎えます。今でも十分明るいのに、まだ光度が上がるなんて…!楽しみですね。
最近は夏至(今年は6月21日)に向けて日の入りの時間もどんどん遅くなっていっていますので、夜遅くまで待たないと空が暗くならず、星を見るのにも難しい時期です。
金星は、空がまだ明るいうちから見つけられますので、ぜひ注目してみてくださいね。
プラネタリウム解説員 T