新潟のものづくりを紹介する展示「NIIGATA TECHNO CUBE 第8期」が今年も始まりました!
今期のテーマは「 “美”と新潟のものづくり」。新潟の豊かな自然と科学技術によってつくられた「スキンケア製品」を取り上げています。
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今回取り上げた製品それぞれの原料となっているものは5つ。「ヨモギ」「カイコ」「ユキツバキ」「ベントナイト」「カヤ」です。「ベントナイト?」「カヤ?」と思われる方もいらっしゃると思います。ぜひ、製品の原料がどんなものであるかにも注目して展示をご覧ください。
科学館の花木園にはカヤの木があり、もうすぐ花の見頃を迎えるので、今回のコラムでは「カヤ」を紹介します。
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「カヤ」はイチイ科の常緑針葉樹で高さは20~30mにもなる高木です。ただ、生長が遅いため木材として使用できるようになるまで300年以上かかるといわれています!その分、木材はキメが細かく、耐久性などに優れていることから建築材や船材、将棋盤や碁盤の最高級材として知られています。
科学館のカヤを材木として使える日はまだまだ先ですが、秋には長さ2.5㎝ほどの楕円形の実をつけます。そして、この実の中にある種子は食べることができるのです!そのため庭木として植えられることもあり、かつては身近な木だったようです。
カヤは雌雄異株なので、雄株には「雄花」が、雌株には「雌花」がつきます。数日前から科学館のカヤの木も雌花が少しずつ咲き始め、たくさんの雄花のつぼみも見ることができます!
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カヤは受粉に時間のかかる樹木で、今見られる雄花と雌花が受粉し、結実するのは来年の秋なのです。カヤの木には昨年の花による小さな実を見ることもできますので ぜひ探してみてください。
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ようやく実った種子は「仮種皮」と呼ばれる繊維状の器官に包まれています。この部分は油分を含み、昔から搾った油は灯火や食用に使われておりとても良い香りがします。
この香りの成分を使っているのが「NIIGATA TECHNO CUBE」に展示されている「MAEHAMAバーム」です。
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一体、どんな香りがするのでしょうか?展示場で実際に香りを体験できますので、ぜひ「NIIGATA TECHNO CUBE」に足をお運びください!
(企画 J2)