2022年も残すところあと1か月ですね。
12月はこの1年を振り返り、自分自身を見つめる機会が増えるのではないでしょうか。
今日はそんなこの時期にぴったり!?
自分を見つめてもう一人の自分に会える場所をご紹介します!
こちら!不思議な広場の入口にある『鏡のゲート』です。
2F 不思議な広場
うねうねした不思議な形の鏡や、天井にも鏡がありますね。
鏡はガラスの板の裏面に、アルミニウムや銀などの薄い金属を塗ってつくられます。この薄く塗られた金属が光をきれいに反射することで、物を映して見ることができます。
自分の顔を鏡で見るときは、照明からの光が顔の各部分で反射し、その光がさらに鏡に反射して戻ってきたものを見ています。
また、私たちの脳は「光は直進してくるもの」と思い込んでいるため図の点線の先、鏡の向こう側に顔があるように見えています。
おや?こちらの鏡に映る私、なんだか様子がおかしいですね…逆さまになってしまっています!
こちらの鏡、実は真ん中がへこんでいます。
このような形の鏡は凹面鏡(おうめんきょう)と呼ばれます。
なぜ凹面鏡は逆さまに映るのでしょうか?図のように鏡面に平行に入る光は、鏡面で反射したあと「焦点」と呼ばれる点を通ります。
また、焦点を通ったあとに鏡面に入る光は、鏡面で反射したあと平行に戻ります。これらの光が集まるところに像ができるのです。物体が焦点よりも外側にある場合、物体からでた光が凹面鏡で反射して私たちの目に届くと、その物体の逆さまの像が見えます。
先ほどの写真では、私が焦点よりも外側に立っていたので逆さまに映っていたんですね!
そしてこの鏡、どんどん近づいていくと鏡に映る像が変化します。どのように変化するのかは、実際に凹面鏡の前に立って確かめてみてくださいね!
鏡のゲートには他にも、両側に鏡があり自分がたくさん映る場所や、空中浮遊ができる(!?)鏡もあります。
ぜひこの機会に鏡の中のもう一人の自分に会いに来てみませんか?
鏡の中の私も、皆様のご来館をお待ちしております!
コミュニケーター・H
<参考>
・『ニュートン式超図解 最強に面白い!!光』(2021) 監修/江馬 一弘 出版/ニュートンプレス
・札幌市青少年科学館ホームページ/科学の質問箱『鏡のいろいろ?』