4年前、「リビングにグリーンがほしい!」と思い、観葉植物を購入しました。
モンステラです。
モンステラはサトイモ科のつる植物で、原産地はメキシコ~中央アメリカです。 うまく育つか心配していましたが、現在も元気に育っています。
モンステラといえば、葉の形が特徴的ですが、なぜ葉に切れ込みがあるのでしょう?
調べてみたところ、いくつかの理由が考えられているようです。
・重なり合う下の葉にも光を当てることができ、わずかな木漏れ日でも効率的に光合成を行うため
・葉の周囲の空気が流れやすくなり、光合成に必要な二酸化炭素を取り込みやすくするため
・強い雨風を受けても葉が破れにくくなり、刺激を逃がす役割を果たしているため
※光合成:光のエネルギーを利用して、二酸化炭素と水から、養分(でんぷん)と酸素を作ること
我が家のモンステラは室内で育てていて、葉もそれほど大きくありませんが、自生するモンステラは雨風の強い熱帯雨林で長さ50センチ以上の大きな葉を茂らせます。
葉の切れ込みには厳しい環境にも負けない植物の知恵が詰まっていたのですね。
モンステラの葉はハワイアンモチーフとしてもよく見かけるため、今までは可愛らしいという印象でしたが、調べてみると何だか逞しく見えてきました。
引き続き、元気に大きくなるよう、育てていきます!
コミュニケーター 今井
【参考文献】
・小学館の図鑑NEO 新版 植物(2018)
・葉っぱはなぜこんな形なのか?植物の生きる戦略と森の生態系を考える 著者:林 将之 発行:講談社(2019)
・新版 ハワイアンガーデン 楽園ハワイの植物図鑑 著者:近藤 純夫 発行:平凡社(2019)
・日本植物生理学会 みんなのひろば 植物Q&A 全縁率(2008)
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=1616