私は「作る」ことが子供の頃から大好きで、時々、企業等が行うものづくりのワークショップにも参加しています。企業の方たちが行うワークショップはお仕事内容にかかわるものが多いので、スタッフの方の技術や秘話などに触れることもあり、それも楽しみのひとつとなっています。
多くのワークショップはその日のうちに完成することが多いのですが、実は今、今年の1月に1度だけワークショップに参加して、家で引き続き1年かけて作っているものがあるのです。それは「醤油」。
ワークショップでは、どのようなもので醤油が作られているのかなど、醤油の知識を得てから醤油づくりがスタートしました。水に塩を溶かしたら、すでに準備されていた材料とともにペットボトルに入れるだけで仕込みはあっという間に終了です。あとはやさしく振って、空気を混ぜるだけ。

写真の1日目の方は混ぜた直後のものです。細かく砕かれた大豆やこうじが見られますが、すでに液体が茶色になっていました。まさか液体に溶けると醤油の香りが・・・!?と思い、香りを確認・・・分かってはいましたが、やっぱり何のにおいもしませんでした。
これを家に持ち帰り、最初の1週間は1日に1度、2週目からは3日に1度、その1か月後からは週に1度、混ぜるために優しくペットボトルの上下をひっくり返したり、横にして回転させたりします。発酵でガスが出るそうで、混ぜたらふたを緩め、次に混ぜる日まで待ちます。
気づくと1週間が過ぎていたり、ふたを緩めていることをすっかり忘れて振ってしまい、こぼしたりなんてこともありましたが、なんとか8か月が過ぎました。
半年過ぎた辺りから醤油のいい香りがするようになり、7か月にもなれば写真の通り、色も濃くなっています。もうすっかり醤油の見た目と香りです。色が十分に変わったら絞って味を楽しむことができるそうですが、今回は習った通りに1年待ってみようと思っています。
ワークショップでは、醤油の材料や作り方、おいしさの秘密など学び、へぇー!となることがたくさんありました。作る過程の条件によっても醤油の味は変わるそうなので、いつかいろいろな条件で味の違いも実験してみたいものです。
でも、まずは完成まであと3か月のMy醤油。途中、観察できると思っていた発酵の泡を今のところ確認できていないのが不安ですが、香りも見た目も醤油の状態。きっと大丈夫と信じて毎週混ぜています。
さて、今回の私の醤油はいったいどのような味になっているのでしょうか!?楽しみです!
ボランティア担当 T