自然科学館は、レトロなお宝がいっぱい?!

こんにちは。最年長スタッフのGです。
当館は1981年にオープンして、昨年で開館40周年を迎えました。
(因みに私はとっくに60周年過ぎていますが…。)
その間に1000万人近い沢山の皆様にご来館いただきました。
心から感謝申し上げます。

当館がオープンした1981年は、初めてスペースシャトルが打ち上げられたり、神戸市でポートピアが開催されたりしました。そして芸能界ではたのきんトリオが大人気でした。まだインターネットもスマホも東京ディズニーランドも無かった時代です。

今回は当館の展示物の中で同年代の方なら、ちょっと懐かしいなと思っていただけるレトロで魅力的な展示をご紹介します。

エントランスホール プラネタリウム初代投映機

まず入館してすぐに目につく、大きなひょうたんの様な黒い機械は、オープン当初から29年間使用されていたプラネタリウムの初代投映機です。11年前に次世代の小型の投映機に交代していますが、長い間沢山の星空をドームに映してくれました。

この投映機は、日本製のプラネタリウムの先駆者である五藤光学研究所という会社で製作されており、日本各地300以上の科学館や博物館で五藤光学の映像機器が活躍しています。
まだプラネタリウムが珍しかった1960年頃、光学機器はドイツ製が主流でした。しかしながら、アメリカ、ミズーリ州で行われた国際入札において、ドイツの名門2社を抜いて、日本の五藤光学製のプラネタリウム投映機が選ばれる快挙を果たしました。
皆さんの中にも、子供の頃にこの初代投映機の番組をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。

そして、入口の左右にはこのビッグゴミシューター(ゴミ箱)「E2」とスタンプロボット「ペッタン君」がお待ちしています。
2体ともレトロな匂いがプンプンします。


エントランスホール E2(左)ペッタン君(右)

巨大な頭の2頭身ロボット、E2(左)は口からゴミを入れると「ありがとう!」と嬉しそうにお礼を言ってくれます。

そしてペッタン君(右)は、台に紙を置くとスタンプを押してくれます。目玉は古い車のテールランプに似ていて、スタンプを押す声もレトロな味を出してくれています。藤子不二雄F先生の漫画「21エモン」に出てくるゴンスケというロボットにちょっと似ています。
このペッタン君、小さいお子様にすごく人気があります。みなさんも是非スタンプを押して下さいね。

では、3階に上がってみましょう。
生活の科学3階 自動車

生活の科学に展示してある、実物の自動車のカットモデルは、1977年に発売された日産スカイラインの5代目モデル「ジャパン」です。
残念ながら、当時人気だった6気筒モデルのGTでは無く4気筒のTIですが、昨今の旧車人気で価値が上がり、中古車でも状態の良い車体なら、未だに300万円を超えています。
カットモデルではありますが、未使用でこの状態で保管されているスカイライン ジャパンは、中々お目に掛かれないシロモノです。ハンドルの細さやダッシュボードのプッシュチャンネルのAMラジオもザ・昭和という感じで泣かせます。

生活の科学3階 ロータリーエンジン

他にも世界で唯一、マツダが生産していたロータリーエンジンのカットモデルも展示されています。当時、軽量・コンパクトで高出力のロータリーエンジンは、若者に人気のサバンナやコスモにも搭載されていました。(燃費は相当良くなかったですが…。)
車好きな方は、一見の価値ありだと思います。

当館には、まだまだ魅力的な展示物が沢山あります。
お友達やご家族で遊びに来て、お気に入りの一品を見つけて下さいね。

スタッフG


参考:五藤光学研究所ホームページ