大変さを知って便利さを知る

こんにちは!学芸員のYK^1です。

ラーメン屋の前を通ると麺よりも卵の写真に目が止まってしまうほど、煮卵にハマっています。おいしい煮卵を探しているので、情報提供お待ちしております!

さて、もうすぐ夏休み!皆さんは自由研究のテーマは決まりましたか? 私は新潟で暮らしてまだ2年目。最近、過去住んでいた場所との気象の違いに興味を持ち、新潟の気象について調べています。

7月22日(土)から始まる【夏休み自由研究2023】パネル展示にて、調べた結果をまとめたものを紹介する予定なので、ぜひこちらもご覧ください。

ところで、そのパネルの中で以下のようなグラフを作成し載せています。

ここでは例として、新潟、相川、高田の月ごとの降水量の合計を棒グラフで表してみました。気象庁からダウンロードしたデータをエクセル上でグラフ化し、色やフォントを変えています。とても簡単にパッと作れちゃいます。

これを手書きで頑張って作ると、こんな感じでできました。

どうやって作ったのかを説明します。

まず、目盛りに合わせて横軸と縦軸を作ります。

次にデータを読み取り、棒の高さを決めていきます。
このグラフの場合だと、3(場所の数)×12(月数)=36本の棒を描かなくてはなりません。

大変です・・

そして鉛筆だけでは白黒で、どれがどの場所のデータなのかがわかりません。色を塗って区別しましょう。これも36本分塗らなくてはなりません。

またまた大変です・・・

最後に凡例を付けます。

やっと完成しました。
手書きは大変です・・・

学生時代にも手書きでグラフ作成をしていたことを思い出しました。実験してデータを取得し、大変だなーと思いながら手書きでグラフ作成や電卓で計算をしていました。
その後、コンピュータに実験のデータを入力するだけで、自動的にグラフ作成や計算を行う方法を学び、それまで手でやっていたことが、コンピュータで簡単にできるようになりました。
手書きの大変さを知っていたからこそ、簡単にできる方法のありがたみをより実感できたのだと思います。

今は便利な技術がいたるところにあります。それらが導入される前の大変さを実感しておくと、技術の恩恵や、人間に役立つものとはいったい何なのかがわかるかもしれません。

企画グループ YK^1