職場体験レポート(2021年10月)

先日、上山中学校2年生の3名の生徒さんが、2日間の職場体験に来てくれました。

コロナ禍の影響もありお客様と接するお仕事よりも、主にイベントや出張授業等の細かい準備作業をお願いしました。
生徒さん同士がどうやったら効率よくできるか自主的に話し合い、工夫して作業にあたってくれたので、お願いした作業があっという間に終わってしまう場面も! 大変頼もしい3人組でした。

今回も職場体験の一環として、3人それぞれに自分が気に入った展示を皆さんに伝える展示紹介を考えていただきましたので、ここでご紹介します。


(以下、原文ママ)

「勝手にえがかれる絵!?」 (絵を描くふりこ)

このタイトルを見て恐る恐る開いた方もいると思いますがご安心ください。まったく怖くありませんし、むしろ楽しいです。というわけで今回紹介するのは「絵を描くふりこ」です!ふりこといえば一本のひもから重りがぶらさがっているイメージが私にはありますが、これはひもが途中から三本に分かれています。さらにはおもりの形状も変です。

そのまわりを見てみたら砂がありました。さらになぞの「スタート」怪しさがプンプンただよってきます。とりあえず、重りの形がくぼんでいるのでそこに砂をいれてスタートにもっていきましょう。そして手をはなすと…おっ?なんと勝手に絵を描き始めました!どんどん描いていますね…そして完成しました!きそく的できれいなもようですね。皆さんもふりこによるきれいなもようをぜひ生で見てはいかがでしょう?このふりこのある「楽しい実験室」には他にも楽しいものがたくさんあります。ぜひ自然科学館でいろいろ楽しんでみてください。それでは!

「見えない物を見よう!」 (霧箱)見えない物が見てみたいと思ったことはありませんか?例えば…放射線とか。露骨かもしれませんが、今回は放射線が見える装置です。2階の「自然の科学」にある霧箱は放射線が見える装置です。実際に見てみると暗いこともあり、まるで星の様ですね。この白い線は実は雲なんです。ますます「星」に見えて来ました。勘が良い人は気づいたかもしれませんが、放射線は宇宙からも来ているんです。「 」をつけたのはこのためだったんですね。この宇宙からくる放射線…宇宙線といい一次二次…とあるのですが説明ははぶきます。では宇宙線はどこからやってきたのでしょうか。実は…宇宙のどこからきたのかわかっていません。これが宇宙の神秘なんですね。この装置…霧箱には放射線で作られたもよう?がころころかわっているし、今回説明をはぶいた一次、二次放射線や白い雲の出来方など様々なことが書いてあります。もしかしたら未来の宇宙研究者はあなたかも?ぜひ霧箱を見に来てはいかがでしょうか。

「トキにかくれた天然記念物」 (カモシカの剥製)新潟県に生息している生物で、国の天然記念物になっている生物でいちばん最初に思いつくのは何でしょうか。多くの人がトキのことを思い出すと思います。しかし、今回はトキとは違う陸の動物、カモシカについてご紹介したいと思います。
カモシカは前述のとおりトキと同じく国の天然記念物になっていて、本州、四国、九州の一部の山岳に生息しています。そんなカモシカですが、数が少なくなっています。では、なぜカモシカの数は少なくなってしまったのでしょうか。答えは、乱獲によって数が少なくなってしまったからです。そこで、カモシカの保護活動に力を入れたところ、現在、三千頭のカモシカが、新潟県に生息しています。
次は、カモシカのなわばりについて紹介します。カモシカは目の下にある腺から出る液を木などにこすりつけることで、液の匂いがなわばりのしるしとなり、なわばりを守っていて、二、三頭で集まっているカモシカには決まった行動範囲があるそうです。
今回紹介したカモシカのほかにも、新潟県には様々な天然記念物の生物が生息しています。他にも知りたい方は、二階、自然の科学の新潟県の動植物へと足を運んでみてください。


3人の生徒さんたちは読む人のことを想像し、
読んだ人が笑顔になるような紹介文にしよう!
読む人の心に響きやすいように、固すぎずフレンドリーな言葉遣いで書いてみよう!
もっと足を止めてじっくり観察し、生態や環境にも興味を持ってもらえる紹介文にしよう!
そんな思いを込めて紹介文を作成し、それぞれの個性が光る紹介文になりました。

今回ご紹介した3つの展示、皆さんも実際に見てみたくなったのではないでしょうか?

(事務局スタッフ)