新潟県立自然科学館 NIIGATA SCIENCE MUSEUM新潟県立自然科学館 NIIGATA SCIENCE MUSEUM

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特別展「きみたちの魔法-化学『新』発見」

終了
無料 実験

みなさんの身の回りから自然、宇宙の隅々まで、私たちの世界は化学に関係ないものはないといっていいほど、化学にあふれています。そして、未来の社会をリードし、私たちの生活を豊かで快適なものに変えていくのもまた化学です。
この展覧会では、化学の不思議さ、美しさ、おもしろさを、さまざまな展示、映像、イベントを通じて五感で体験していただけます。わたしたちは、子どもたちをはじめとする来場者のみなさんに「魔法」の正体が「化学」であること、そして化学は未来のみなさん自身のものだということを、発見していただけたらと願っています。

開催日 2012年6月23日(土)~7月16日(月・祝)
時間 10:00~17:00
会場 1階 エントランスホール
対象・定員 どなたでも
参加費 無料(別途、入館料 大人550円/小・中学生100円)

8つの体験展示

衝撃吸収材

【ちからをすいとる】
ぶつかる力を弱めることができます。
地震のときに棚や建物が揺れないようにするためなどに使われています。
 プラスチックには、外から力をかけたとき、かけた力の大きさに応じて変形する性質と、かけた時間の長さに比例して変形する性質の両方があります。この二つの性質をうまく調整すると、強い衝撃が加わったときに、プラスチックの中でその力を吸収することができます。

蓄光材料

【ひかりをためる】
光を貯めることができます。
非常口の標識や、アクセサリー、夜間照明などに使われています。
蓄光(または燐光)材料は、受けた光をいったん吸収し、蓄えたエネルギーを少しずつ再び光に変えて放出する性質をもっています。改良を重ねて、現在では一度光をためると、一昼夜光り続ける材料が開発されています。

反射防止フイルム

【あるのにみえない】
ガラスやアクリルなどの透明な板を、さらに透明にします。
テレビなどの画面や、ミュージアムのケースなどに使うことができます。
この反射防止フィルムは、蛾の眼を模してフィルムの表面に光の波長より小さい無数の突起をつけているため、表面での反射が起こらず透過光が増えます。このフィルムを透明な板に貼ると光の映り込みがほとんどなくなり、まるで板がないようにみえます。

フォトクロミック

【ひかりでいろがかわる】
材料光を当てたところだけ色を変えます。
太陽の光でサングラスになるメガネなどに使われていますが、新しい記録装置になるかもしれないと考えられています。
フォトクロミック材料は、光もしくは紫外線を当てると、一時的に分子の構造が変わり色が変化する物質です。ふつうは時間とともに元の色に戻りますが、色がもどる速度がより速いものが求められています。

形状記憶合金

【まげてももどる】
形を覚えることができます。
お湯と水とを切り替える栓や、体温で血管を広げる医療の材料などに使われています。
形状記憶合金は、もとの形を覚えていて、変形させてもある一定の温度に加熱すると、もとの形にもどる性質をもった材料です。この材料を構成する原子の結びつきは、物体の形状を変形させても変わりません。そのため、もとの形にもどることができるのです。形状記憶合金は、液体の温度を感知して流量を調整する機構などに使われています。

偏光板

【まげるとみえる】
光の一部だけを通します。
液晶テレビなどに使われています。
偏光板は、特定の振動方向の光だけを通す性質があり、2枚の偏光板の偏光方向を直交させて置くと、光は通り抜けられなくなります。しかし、この間にプラスチック板を置き、強い力を加えプラスチック分子の方向がそろうと偏光の向きが少し変わり、その部分だけ光が通り目に見えるようになります。

香料

【においをつくる】
においはつくることができます。
食べもの、飲みもの、化粧品など、ふだんの生活にとけこんでいます。
人間の鼻の奥にはにおいを感じるレセプター(受容体)が約400個あります。ここに、においの元となる物質が届くと、それぞれ決まった組み合わせでレセプターが反応します。こうして人はいろいろなにおいをかぎ分けることができるのです。においの元は自然界にたくさんありますが、人工的につくることもできます。

感熱色素

【ひやすとみえる】
温度により色を変えることができます。
こすると消えるボールペンなどに使われています。
ものに色がついてみえるのは、ある波長をもつ光だけが吸収され、残りの光が人間の目に入るからです。物質が吸収する光の波長は原子の結びつき方によって変わります。感熱色素は、わずかな温度変化で、原子の結びつきが変わります。